2022年7月12日火曜日

金 ユーロドル 1ユーロ=1ドルのパリティ(等価)寸前

 おはようございます。

米株式は米消費者物価指数などの重要経済指標の発表を後日に控え、手控えムードの様相。先週末に発表された米6月雇用統計の内容からもFRBの急速な金融引き締めペースは変わらないとの見方から景気後退への懸念が残りNYダウは続落で前日比164.31ドル安の31173.84ドル。ナスダックは反落となり前日比262.709ポイント安の11372.599、S&P500も前日比44.95ポイント安の3854.43で前日から反落。米債券利回りも逆イールドが続いており景気後退懸念からリスク回避ムード。為替市場では対ユーロでドルが上昇。ロシアから欧州へのガス供給不安、中国での新型コロナウイルスの再拡大が不安材料となりユーロは下落。日本時間に入ってからもユーロ安ドル高が進み1ユーロ=1ドルのパリティ(等価)割れ寸前までの動きをみせています。2014~2016年はパリティ割れは回避しましたが、パリティ割れとなると2002年12月以来約20年ぶりとなります。

【金標準先物 日足】

対ユーロでドル高が加速。ドルインデックスが上昇しドル建て価格では割高感からどうしても上値が抑えられてしまい、昨晩はNY8月限は前日比10.6ドル安の1731.7ドル。時間外の日本時間では更に値下がりし1720ドル台での推移。ドル円は昨日乗せた137円台と円安ドル高が進んでいることもあり下支えの要因となっています。7月以降この時期は商いも薄くなる傾向から為替に左右される面は強くドル円はもちろんのこと、ユーロドルなどの動きにも注意。


【白金標準先物 日足】

「金」「銀」同様にドル高によってドル建て価格が上値を抑えられています。国内円建てではドル円が137円台へと円安ドル高が進んでいますが下支えする程度で押し上げるには至っていません。中国コロナウイルス再拡大への不安が白金の需要に大きく響く恐れがあるため、警戒が強くなっているとみられます。ただ市場構造は以前からの指摘通り投機筋の売り込みによるもので、潜在的な買戻し圧力がたまってきていると考えています。3600円台で底値確認の動きか?

 

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