2016年12月9日金曜日

ECB緩和縮小の意味



おはようございます。

今日で怒涛の米大統領選挙から一ヵ月が経過。その間、ドル円は10円以上の円安、日経平均株価は約1600円の上昇、東証の時価総額は約50兆円増額しています。わずか一ヵ月で・・・。


ECBは2017年3月を期限としていた量的緩和を2017年12月まで期限を延長しました。ただ毎月の資産買い入れ額を800億ユーロから600億ユーロに規模を縮小。ECBはテーパリング(緩和逓減)ではなく、あくまでも今までの政策の期限延長と強調しています。そもそもECBが量的緩和を始めたのが2015年1月でまだ2年しか経過していません。米国が現在は金利正常化に向けてゼロ金利解除となっていますが、量的緩和QE1は2008年11月からQE3終了2014年10月まで6年間、その後ゼロ金利解除した2015年12月まで7年の歳月をかけて今に至っていることを考えると、現在の欧州経済が立ち直って緩和縮小に向かっているとは到底考えずらいことです。景気回復、物価上昇から出口に向かっているわけではなく、日本をはじめユーロ圏の緩和政策に限界がきていることを世界の市場参加者が感じています。

 米株式は続伸し、4日連続の高値更新。NYダウは前日比65.19ドル高の19614.81ドル。 ナスダック総合指数も2週間ぶりに高値を更新して前日比23.60ポイント高の5417.36ポイント。ドル円はユーロ売りドル買いの流れからドル高円安で114円台回復。米長期金利は上昇し、米10年国債利回りは2.41%。期限延長は事前に織り込まれており、規模縮小に反応した様子。


【NY金 日足】
 ECB理事会の量的緩和策期限延長でドル高ユーロ安。ドル高では下げ要因となりますが、ECBがテーパリングの議論はなかったこと、期限が予想よりも長かったこともあり売り込みは限られています。総取組はここ一週間39万枚台で横ばい、ETF残高はまだ減少傾向です。いよいよ来週米FOMCに向けて現在第4コーナーに入ろうとしています。予想レンジは1190~1145ドル。


【東京金 日足】
 大統領選挙から一ヵ月。持ち合い相場が一ヵ月続いていますが、来週も動きがないと下手すると三ヵ月見ないといけないのか・・・・。レンジを抜けるのを待つしかありません。予想レンジは4300~4230円。


【東京白金 日足】
白金自体チャートは好転しています。しかし、国内では「金」が足を引っ張っているような動き。上昇も勢いはまだ無し。予想レンジは3460~3340円。


【東京ドバイ原油 日足】
 明日の会合が待たれます。予想レンジは40000~35200円。


【東京ゴム 日足】
中国の政府当局が政府主導の価格で長期契約に応じた炭鉱に増産を認めています。数社が契約を結び年間需要の15%ほどに達した模様で増産が見込まれ価格高騰が止まってきています。中国国内の商品市況に影響が出てくるか・・・。


【東京とうもろこし 日足】
米トランプ新政権の環境保護局長官にスコット・ブルイット氏が指名されるとの報道で、バイオ燃料の需要が制限される可能性があるとの懸念が出て、穀物が売られました。
今晩がUSDA。



【12/9】



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