2015年11月7日土曜日

ドル高進行

おはようございます。
秋の行楽日和です。紅葉にお出かけの方も多いのでは。

米10月雇用統計の内容は昨晩お伝えしたとおり、市場の期待以上の数字でした。数字だけ見れば利上げの理由としては申し分なく、12月利上げがかなり現実味を帯びてきたと言えます。ドル円も8月の中国ショック以来の123円台の乗せてきており、ここ数ヶ月燻っていた為替も週明け以降動きが出てくるかもしれません。また、それによりドル高ユーロ安の動きも加速してきていますので中国、欧州の景気先行きについての思惑が重要にもなりそうです。

【来週の予定】
11月9日(月) <国内>
9月毎月勤労統計調査(10:30)
<海外>
米3年国債入札
11月10日(火) <国内>
9月国際収支(8:50)
10月景気ウォッチャー調査
10年物価連動国債入札
<海外>
中国10月消費者物価(10:30)
中国10月生産者物価(10:30)
米10月輸入物価指数(22:30)
米10年国債入札
11月11日(水) <国内>
10月マネーストック(8:50)
10月工作機械受注(15:00)
<海外>
中国10月鉱工業生産(14:30)
中国10月小売売上高(14:30)
中国10月都市部固定資産投資(14:30)
11月12日(木) <国内>
9月機械受注(8:50)
10月都心オフィス空室率(11:00)
30年国債入札
<海外>
米新規失業保険申請件数(22:30)
米10月財政収支(13日 4:00)
米30年国債入札
11月13日(金) <国内>
オプションSQ
<海外>
独7-9月期GDP【速報値】(16:00)
ユーロ圏7-9月期GDP【速報値】(19:00)
米10月生産者物価(22:30)
米10月小売売上高(22:30)
米11月ミシガン大学消費者信頼感指数【速報値】(14日 0:00)




CFTC建玉明細 2015/11/03現在】

ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
41,489
85,276
43,787
204,271
NY
194,784
78,442
116,342
443,900
NY
77,220
18,843
58,377
166,942
NY白金
51,302
16,039
35,263
70,053
NYパラジウム
19,597
6,783
12,814
26,826
NY原油
493,384
247,193
246,191
1,676,897
シカゴコーン
377,112
276,044
101,068
1,350,499
シカゴ大豆
131,579
130,336
1,243
637,483


「ドル円」は8月以来の水準までドル買い円売りが進んできました。市場で年内利上げを織り込みつつ金利差通りにポジションを取り出してきている様子が窺えます。「ドルユーロ」でも同じような動きが見られ、特にドル高ユーロ安も想定していかなければならないようです。
「金」はやはり大幅に買い越しが縮小。パターンとすれば7~8月と同じようなポジションになることが予想されます。ロングの枚数はこの昨日の下げで減少したと思われますが投げ余地は限られる枚数。むしろ、ショートの枚数がどれだけ増えているかどうか?7月にショートは15万枚まで膨らんでいますが、そのあたりがドンツキと考えます。
他は大きく変化していません。

【NY金 週足】
 3本陰線が入り高値から4本目。日柄的には一旦ここまでと見えます。米雇用統計もこれ以上はないというぐらい良好な数字を叩き出し市場の見方は12月利上げ観測はもう確信へと変わったと言っても過言ではないかもしれません。CFTC建玉明細では10月に買い進んだ分は投げたことが確認できます。あとは売り込みがどこまで膨らむか・・・ですが、ロングの減少がもう限られるのであれば新規売り込みに対しては買い向かう構えで良いと判断しています。

【東京金 週足】
ドル円も進行してきており、8月の125円までも想定されてきます。当然ドル建ての下値探りも考えられますが、フロアポジションを見ても一般投資家の買いが支えてくることが予想され下値も固めるところと考えます。来週で一旦の下げ止まりを見せる展開を予想。


【東京白金 週足】
 「金」に比べ反発局面では買い戻しが中心で新規買いは少なかったため、反落も小さいものに留まっていると考えられます。気になるのは為替市場のファンドポジションが増加してきたことです。ドル円でもそうですが、ユーロドルにおいて特にドル買いユーロ売りが鮮明になってきており、米大手投資銀行が予想している1ドル=1ユーロへの展開になっていく場合、投機的な動きがどうなるかは警戒しなければなりません。


【東京原油 週足】
 下値への動きも限られてきていますが、上にも走れない展開が続きます。米利上げ観測の強まりが世界景気見通しにどう影響が出てくるか。


【東京とうもろこし 週足】
国内はファンド機関店の手仕舞い売りで重い値動き。

来週10日発表USDA需給報告 事前予想

           予想平均                  予想レンジ           前月見通し       前年実績 
 生産高 135億5600万bus 133億3400万-136億7300万bus 135億5500万bus 142億1600万bus 単 収      168.0bus              164.2-169.6bus               168.0bus            171.0bus   期末在庫 15億8700万bus   13億1400万-17億200万bus     15億6100万bus  17億3100万bus



 
 お申込みお待ちしています。人数限定のため、申込多数の場合は抽選になります。

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