おはようございます。
昨晩、米国で発表された米7月ADP雇用者数は前月比10.4万人増と市場予想(7.9万人増)を上回りました。米第2四半期GDP速報値も前年比年率+3.0% (予想+2.4%)と市場予想を上回る内容となり、またコアPCEデフレータは前年比年率+2.5%(+2.2%)と市場予想を上回りましたが、前回(+3.5%)からインフレの鈍化が示される内容でした。
ドルは強い経済指標を受けてドル買いが進み149円台へとドル高円安。NY株式はFOMCを控え一進一退でスタートするも強い経済指標に下支えられるかたちでスタートしました。
米FOMCでFRBは政策金利の据え置きを決定。声明発表後の記者会見で米パウエルFRB議長は「経済は堅調な状況にあり、インフレリスクへの対応として現在のスタンスは適切」とコメント。9月会合での利下げについては「決めていない」として、早期の利下げには慎重な姿勢を示し、今回のFOMC声明について市場はタカ派な内容と捉え、株価は下落。NYダウは前日比171.71ドル安の44461.28ドル、S&P500は前日比7.96ポイント安の6362.90で取引を終えました。一方でハイテク株中心のナスダックは前日比31.384ポイント高の21129.674とマイクロソフト、メタの決算発表が期待されプラス圏。ドル円はFOMC声明後、早期利下げ観測が後退して、1ドル149.50円超え(5:50)までドルが買われ、4月の1ドル150円に次ぐドル高円安となりました。
【ドル円 日足】
【OSE金標準先物 日足】NY金は中心限月が12月限に移行中。NY金期近つなぎ足チャートですと8月限3295.8ドルと12月限3352.8ドルと50ドルの乖離があるため要注意。NY金はドル高による割高感から反落、米利下げ観測の後退が強まり軟調な展開となりました。NY金の総取組高は7/22に489,423枚と直近でMAXとなり、7/29時点で445,259枚まで相場下落とともに減少。高関税政策への警戒から買われたものが月末にかけて利益確定などによりポジション整理されたとみられます。本日のOSE金標準先物6月限は前日比48円安の15911円(12:14)で推移。FOMC声明発表後には一時15850円(04:37)まで下落しています。FOMCでは9月利下げへの観測が後退していますが、インフレ鈍化や労働関連指標に翳りが出てくると、再び利下げ観測期待が浮上してくるとみられます。またトランプ政権の不確実性でドル離れの傾向は今後も続くとみられますが、目先はまだ下げ余地ありか?
【NY銅 日足】【NY白金 日足】【OSE白金標準先物 日足】OSE白金標準先物6月限は大きく値下がりし、前日比171円安の5925円(12:20)での推移となっています。本日未明に米トランプ大統領は、輸入する銅の半製品などに一律50%の関税をかけると発表しましたが、銅製品の素材となる精錬銅は対象外となり、銅価格が急落。7月に入り、銅製品全てに上乗せ関税が課せられるとの警戒から、白金や銀も工業品として連れ高されていましたが、銅価格の下げで白金価格も7月上昇分を消す下げとなりました。ただ供給不足や中国宝飾品需要の増加が今年の上昇の背景にあり、調整が一巡後は再び強い値動きになっていくことが予想されます。
8月30日に日本取引所グループ主催のInvestor & Trader EXPO 先物・オプション36周年記念イベントが開催され、弊社も協賛・ブース出展します。
セミナー 今後の予定
8/2(土)岡地セミナー(東京)
講師:藤代宏一
過去開催の相場セミナー
(動画視聴をご希望の方は岡地メール会員にお申込みください)
【2025年】
7/26(東京) 講師:YEN蔵
6/28(東京) 講師:水上紀行
5/17(東京) 講師:江守哲
4/5(東京) 講師:池水雄一・大橋ひろこ
1/25(東京) 講師:水上紀行
【2024年】
10/19(東京) 講師:水上紀行
9/21(東京) 講師:三次理加
9/7(東京) 講師:高野やすのり
7/20(東京) 講師:三世一目山人
7/6(東京) 講師:YEN蔵
4/6(東京) 講師:山中康司
以上の講演動画以外にも大阪会場、また昨年以前に開催の講演動画もございます
お電話でのご相談は 0120-988-528
備考欄に「切り札をさがせ」とコメントを添えてお申込みください