2014年10月9日木曜日

日米 ドル高をけん制

おはようございます。
朝、晩はだいぶ冷え込むようになってきました。

NY株式はFOMC議事録の公開を前に序盤、IMF来年の世界経済成長見通しの下方修正などからリスクオフの流れでの動きでしたが、議事録公開で世界的な景気減速が懸念される見方が明らかとなりましたが、これが逆に早期利上げ観測を後退させることとなり、後半には急反発。NYダウは274.83ドル高の16994.22ドルで取引を終了。

FOMC議事録では、「海外の経済成長が予想よりも弱かった場合、米国の経済成長のペースが予想以上に減速する可能性がある」と世界的な景気減速が米国経済の成長を鈍化させる懸念と、また「ユーロ圏で長引く成長失速とインフレ低下が一段のドル上昇を招き、米国の対外部門に悪影響を及ぼす可能性があるとの懸念を、一部の参加者が表明した」と記されており、ドル高に対する懸念が浮き彫りとなりました。市場では、早期利上げ観測が後退した流れとなっています。

先日の安倍首相の円安けん制発言に続き、米国からもドル高への懸念のメッセージが発せられ当面はドル高への動きは抑えられそうです。
 【ドル円(日銀発表) 日足】

「 NY金」はドルの反発から上値を押さえられた動きで始まり、日本時間でつけた1220ドル台から値を消し1205ドル台まで下落し、12月限セツルメントは1206.0ドル。しかし、FOMC議事録公開を受けて早期利上げ観測の後退から時間外で1224ドル台まで急上昇。米10年国債利回りは2.31%に低下。
 【NY金 日足】

テクニカル上でもMACDのゴールデンクロス後、値を戻してきています。ドル高が抑えられる動きとなれば必然的にもう一段の上昇が予想され、ショートカバーの動きが続くと考えられます。

【東京金 日足】

国内はヤマタニの低い持ち合いの様相ですが、基準線の4251円を回復するとここを挟み、4300円近辺までの戻りも考えられます。 ドル円の動き次第でしょうが、「NY金」の動きに追随していきたいところです。

今週は海外の重要経済指標がひと段落したこともあり、この流れで週末を迎えそうです。