2015年2月26日木曜日

冬が終われば春

こんにちは。

朝の気温もだいぶ冷え込みが緩み、春のおとずれを感じてきました。

イエレンFRB議長の議会証言も上院下院ともに終了しましたが、市場に配慮したものの言い方で方向感を決定付けるにはまだ時期尚早のようです。とりあえずは直近すぐに利上げということはないだろうとの解釈から米金利も上昇せず、株式、ドル円にも大きな動きが見られません。

【NY金 日足】
 年末の上昇からほぼ往って来いの相場に。この3営業日は1,200ドル以下をヒゲ線で出しています。ファンダメンタルズでも強力な材料もなく下降してきています。イエレンFRB議長の議会証言も終わり、次の大きなイベントは米2月雇用統計となりますので、それまで5営業日はフラフラといったところでしょうか。CFTC建玉明細でのショート増加が反発の力になると見ています。

【東京金 日足】
買い方も我慢しきれなくなるように、ジンワリとした下げ相場です。昨日の足で高値1/23から23本の日柄が経過しました。これは12/17押し目から1/23までの日柄と対等数値。日柄は十分のように思いますがきっかけがなかなか掴めず。陽線が続かないと動きも出にくいのかもしれません。

【東京白金 日足】
 主導的な材料がなかなかありませんが、ギリシャ問題も静かになり下げのおさまったでしょうか。以前も指摘したとおり自動車販売などからの需給が特別悪化しているわけでもなく、投機的に売り込まれてきたと思われます。銅相場など非鉄の相場がやや回復基調になってきており、かなりの売り込みがあるようであれば意外と反発力があるかもしれません。フロアポジションでは買い越し増加が目立ってきています。

【東京原油 日足】
 少々動きも鈍くなっています。来月からまた証拠金が引き上げられるため、大人しくなってしまうのか?基準線までの調整安は十分可能性があり、買い一辺倒ではまだいけないようです。

【東京とうもろこし 日足】
つなぎ足でも基準線をはさみ、レンジは変わらず。シカゴ小麦は今月初めの安値寸前まで下げてきています。追うことはできませんが、下値は一応警戒しておく必要がありそうです。こちらは材料難、出来高薄。


2015年2月24日火曜日

「金」 日柄

こんにちは。

本日で春節も終わりですが、中国の「爆買」の恩恵は各方面で出ているようです。弊社のある日本橋界隈でも多くの中国からの観光客の方々が見受けられました。「インバウンド銘柄」と呼ばれる訪日外国人に関連した事業の企業株が人気を集めたそうです。日経平均株価も昨日は2000年以来、約15年ぶりの高値まで上昇してきています。これは単に、国内の企業業績が良いからというだけでなく、グローバルな資金の流れのひとつと思われます。

【今週の予定】
2月23日(月) <国内>
1月全国スーパー売上高(14:00)
<海外>
独2月Ifo企業景況感指数(18:00)
米1月中古住宅販売件数(24日 0:00)
中国市場休場(~24日 春節)
2月24日(火) <国内>
2月末権利取り最終売買日
40年国債入札
<海外>
独10-12月期GDP確報値(16:00)
米12月S&Pケースシラー住宅価格(23:00)
米2月CB消費者信頼感指数(25日0:00)
イエレンFRB議長議会証言(上院)
米2年国債入札
中国市場休場(~24日 春節)
2月25日(水) <国内>
国際水素・燃料電池展「FC EXPO2015」(~27日 東京ビッグサイト)
<海外>
中国2月HSBC製造業PMI【速報値】(10:45)
米1月新築住宅販売件数(26日0:00)
イエレンFRB議長議会証言(下院)
米5年国債入札
2月26日(木) <国内>
2年国債入札
<海外>
米新規失業保険申請件数(22:30)
米1月耐久財受注(22:30)
米1月消費者物価(22:30)
米12月FHFA住宅価格指数(23:00)
米7年国債入札
2月27日(金) <国内>
1月家計調査(8:30)
1月失業率・有効求人倍率(8:30)
1月全国消費者物価【CPI】(8:30)
1月鉱工業生産(8:50)
<海外>
米10-12月期GDP改定値(22:30)
米2月シカゴPMI(23:45)
米2月ミシガン大学消費者信頼感指数【確定値】(23:55)
米1月中古住宅販売仮契約(28日0:00)
今週の注目は、今晩から行われる議会でのイエレンFRB議長の証言です。今月に入り、米雇用統計後、米早期利上げ観測が強まりましたが、先週のFOMC議事録ではメンバー多数が低金利政策維持を支持していることが明らかになり再び利上げ観測が後退。このタイミングで、半年に一度のイエレンFRB議長の議会証言は非常に重要なポイントとなりそうです。また、議会証言が始まる一時間ほど前には、ドラギECB総裁の講演も予定されています。




CFTC建玉明細 2015/02/17現在】

ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
31,269
80,360
-49,091
203,555
NY
188,121
56,387
131,734
389,530
NY
61,145
19,822
41,323
175,193
NY白金
46,690
19,530
27,160
67,715
NYパラジウム
23,928
5,236
18,692
34,191
NY原油
478,741
179,351
299,390
1,689,966
シカゴコーン
365,018
214,939
150,079
1,362,156
シカゴ大豆
165,206
193,811
-28,605
702,704


ここのところ下げ止まらない「金」ですが、3週連続の買い越し減少です。ただ今回からショートの増加が見受けられます。手口にも少し変化が出てきています。また、ドル円の円売りドル買いポジションはネットポジションでは2012年以来の水準までドル買い円売りポジションが減少しています。ドルに対して売る通貨が移っていると思われます。

【NY金 日足】
一目均衡表の雲を下抜け。きっかけが必要です。ただCFTC建玉明細からはショートの積み増しが見られ、チャートが悪化している分、下値警戒は必要ですが、反転したときの力も徐々に蓄えられてきています。

 【東京金 日足】
一目均衡表の雲に入り込んでおり、下に抜ければチャートは更に悪化します。高値1/23からは本日で22本目になります。日柄はそろそろ・・・、きっかけが欲しいところです。

【東京白金 日足】
 雲下抜けでチャートが悪化してから続落。昨年12月の安値を割り込み、昨年の4,200円台が思い出されますが、果たして?NT 4627  V 4492  N 4483  E 4339

【東京原油 日足】
利食い先行の動き。転換線を割り込み基準線にトライか?基準線42,150円。

【東京とうもろこし 日足】
 シカゴは小麦がまた反落。原油価格低迷で本格浮上はまだありませんが、下値試しの時間帯のようです。













2015年2月20日金曜日

材料難で小動き

おはようございます。
気温も少し上昇し、この週末は過ごしやすそうです。

NY株式は原油安、ギリシャ問題の先行き不透明感から小反落。ただギリシャ問題でもギリシャ側が支援延長を要請したことから深刻化はせず、市場にとっては材料難。NYダウは17985.77円の-44.08ドルで終了。

ドル円も材料不足から大きな動きはありません。

【NY金 日足】
 米早期利上げ観測が後退して反発したもの、転換線付近から抵抗があり再び下押し。ギリシャ問題もとりあえずはと楽観論も広がっており、上昇に弾みはつきません。転換線越えてこないと。

【東京金 日足】
V字の回復とはいきませんが、持ち合い始めてきた様子。材料的にも落ち着いた感があり、上昇するにも下落するにも材料不足か・・・。目先転換線上まで上らないと上昇の兆しとは判断できないよに考えています。

【東京白金 日足】
 チャート的にはまだ下値を追う流れ。ただこちらもギリシャ問題が解決はしないものの落ち着いた様子から下げもおさまったか。
NT 4627  V 4492  N 4483  E4339   ・・・下値目標はどこまでか。

【東京原油 日足】
転換線まで下押し。このまま横ばいでいくと2、3日転換線は横ばいになります。基準線までの押しを見れる範囲で買いスタンスで考えます。

【東京とうもろこし 日足】
昨日から開かれたOUTLOOK FORUMでとうもろこしの作付面積予想が8900万エーカーと発表されたことからシカゴコーンが急反発。今月発表された2014/15年度米作付面積実績は9000万6000エーカーで、2013/14年度実績9500万4000エーカー、2012/13年度実績9700万2000エーカーと3年連続で減少してきたところから更に減少することになります。下値が限られてくるかどうか・・・。


2015年2月19日木曜日

米利上げを匂わせ、やっぱり低金利政策維持

おはようございます。
快晴の空ですが、朝は冷え込み厳しく路面も所々凍っていました。

ユーロ・ギリシャの債務交渉は進展あり。とりあえずはギリシャが現在の金融支援の延長を申請する公算となり、市場には楽観論が広がりました。その後のFOMC議事録公開では、大多数が長期に渡って低金利を継続していく考えに傾いていることが明らかになり、早期利上げ観測が後退しました。

NYダウは18029.85ドルの-17.73ドル。ドル円は118円台へ下落。

【NY金 日足】
雲に突入してきましたが、今朝のFOMC議事録を受けて時間外で反発。反転に期待。今までも利上げを匂わせながら、結局は低金利持続へという流れできています。FRBとしては低金利長期継続で資産バブルにならないよう、うまく運営しているように感じます。

【東京金 日足】
NYと同じく反転の兆しが出てくるかに注目。強気方針堅持。

【東京白金 日足】
下値目標がN計算値で4484円。「金」同様にFOMC議事録受けて反発。ギリシャ支援延長も下支え要因と思います。

【東京原油 日足】
本日は慌てた買い方の利食い先行局面と考えます。押しを狙うならこの下げからの切り返し場面で。

【東京とうもろこし 日足】
ウクライナ軍の撤収、農家売りにより上値を圧迫。19、20日でOUTLOOK FORUM(農業展望会議)が開かれ、今春の作付面積予想に注目が集まります。いよいよ天候相場へと移行する時期になってきました。相場はレンジ相場、方向性が示されるかどうか注目です。


2015年2月18日水曜日

「金」 一般手口は買い転換

お疲れ様です。
今日は朝から雨脚模様で降雪も予想されています。

中国は本日から春節入り。昨日から開かれていた日銀金融政策決定会合は正午前の政策発表で現状維持を決定。追加緩和を期待していた向きからの失望売りもあり、一時118円台までドル円は急落しました。

【NY金 日足】
中国の春節入りやギリシャとユーロの協議の行く末を楽観した見方からNY貴金属は大幅に下落しました。ファンダメンタルズよりも、下値抵抗をしていた100日移動平均線を下回ったことが大幅下落の要因と思われます。安値1203.3ドルと一目均衡表で上昇トレンド最後の砦、雲の上限まで差し掛かってきました。1300ドルまで上げた勢いからここまでの下落は予想していませんでしたが、これが相場なのか・・・。先日も指摘したとおり、結果論としてCFTCの建玉推移から今回の下げではロングの手仕舞いのみの動きであり、反発のために必要な売り込みが見られませんでした。2/11以降の下げ局面ではどのような内訳で下げてきているのか?目先は雲の抵抗に期待したいところですが、米国の利上げ観測、欧州の量的緩和、北欧諸国のマイナス金利、の環境の中、「金」の優先順位はまだ低いのでしょうか。

【東京金 日足】
TOCOMの非当業者委託玉の推移は先週より買い越しに転じてきています。弊社フロアポジションも本日より買い越しへ。基準線を割り込み、あっさりと雲上限まで下落してきました。遅行線は26日前の価格と交差。買い方最後の砦となります。本日も手口は「買い」。

【東京白金 日足】
雲を下抜け急落。10月からの上昇1/2ラインも崩れました。中国、ギリシャなどの要因から需要低迷と「金」が買い下がっている手口から逆に売られやすくなっているのかもしれません。「金」と比較して押しの場面は深くなっていました。反発は「白金」単独でというよりも貴金属全体の流れがないと厳しいのかもしれません。しかし、ゴムは自動車販売好調から上昇しており、欧州の自動車販売も決して悪くはありません。ギリシャ協議の進展でどうなるか・・・?

【東京原油 日足】
 動きが鈍くなっていますが、チャート上でも力関係が買い方有利となっているのは明らかのように判断しています。下げる場合は利食い先行によるものと考えられますので、新規参入は押し目待ち。

【東京とうもろこし 日足】
つなぎチャートでは好転した様子。たとえ、つなぎ足でも好転している以上ついていかないといけないのかも知れません。ウクライナ停戦合意にもかかわらず戦闘が続いていることから、東欧生産の多い小麦が上昇しています。流れとしては上を向いていきながら、エントリーを考えます。


2015年2月17日火曜日

ギリシャ支援 物別れ

おはようございます。
東京は朝方、一時降雪が見られました。また、岩手県沖で地震が発生し津波注意報が発表されています。

昨晩のユーロ財務相会合はギリシャ支援について物別れで終わっています。 ユーロはやや売られて推移。株式時間外もやや弱い動きです。

【NY金 日足】
 昨日は米国市場本セッションは休場。電子取引のみの動きですが、大きな動きは今のところありません。先週に100日移動平均線で抵抗を見せて現状も維持しています。CFTC建玉明細では2/10現在の内訳を見ると買い越し減少のなか、ショート建てが見受けられませんでした。10日以後の下げで売り込みがあるようであれば、反発力もありますが、ただロングの手仕舞いだけでは物足りない下げ。あるいは時間を要するか・・・。

【東京金 日足】
 非当業者委託玉の推移は売り越しから買い越しへと転じてきています。フロアポジションからも買い下がり傾向が強いと思われます。ただテクニカル上では基準線、転換線がクロスし遅行線も価格実線を交差しかけてきているので、強弱瀬戸際の攻防です。「買い」維持で見ています。

【東京白金 日足】
ユーロが売られ軟調な動き。下値は雲の中で抵抗しています。「買い」維持。

【東京原油 日足】
価格は雲に突入してきており、遅行線も価格実線を上回ってきています。買い方ペースの動きになっていると考えます。となると、下げ局面は買っている側がビビッて逃げるところ。押しがないのは買い安心がやや広がっているからのように思います。利食いしておいて押し目待ちでもいいかも知れません。

【東京とうもろこし 日足】
今だ、方向感を掴めないでいます。発会後、③月限は上伸して期先3本はかなり順ザヤが拡大しています。積極的に買いに行く相場ではないように思いますが、もう少し推移を見たいです。


2015年2月16日月曜日

中国は旧正月入り

こんにちは。
週末は天候は優れていましたが、とにかく風が強く体感は雪国を思わせました。

本日はプレジデントデーで米国市場は休場です。公式では「Washington’s Birthday」と、米国の『建国の父』、ジョージ・ワシントン大統領の生誕を記念する祝日ですが、現在は同じ2月生まれ(2/12)の第16代大統領、エイブラハム・リンカーンをともに祝うことになった経緯があるそうです。

【今週の予定】
2月16日(月) <国内>
10-12月期GDP【速報値】(8:50)
1月首都圏新規マンション販売(13:00)
<海外>
ユーロ圏財務相会合
米国市場休場「Washington's Birthday
2月17日(火) <国内>
日銀金融政策決定会合(~18日)
1月全国百貨店売上高(14:30)
20年国債入札
<海外>
独2月ZEW景況感調査(19:00)
米2月NY連銀製造業景気指数(22:30)
米2月NAHB住宅市場指数(18日0:00)
2月18日(水) <国内>
日銀政策金利発表
1月訪日外客数
黒田日銀総裁記者会見(15:30)
<海外>
米1月住宅着工件数(22:30)
米1月卸売物価(22:30)
米1月鉱工業生産(23:15)
FOMC議事録公表(1/27~28分)
中国市場休場(~24日 春節)
2月19日(木) <国内>
1月貿易統計(8:50)
<海外>
米新規失業保険申請件数(22:30)
米2月フィラデルフィア連銀景気指数(20日0:00)
米30年インフレ連動国債入札
中国春節(旧正月)
中国市場休場(~24日 春節)
2月20日(金) <国内>
1月コンビニ売上高(16:00)
<海外>
独1月製造業・サービス業PMI【速報値】(17:30)
ユーロ圏1月製造業・サービス業PMI【速報値】(18:00)
中国市場休場(~24日 春節)
今週は、先日物議を醸し出した『日銀』の金融政策決定会合とその後の黒田総裁の記者会見、また、ユーロ導入後初めてとなるECB理事会の議事録要旨の公開があります。どちらも金融政策の方向性を裏付けるものになり注目されます。
2/18からは中国、アジア圏で旧正月に入り大型連休となります。特に動き出したゴムへの影響も注目されます。



CFTC建玉明細 2015/02/10現在】

ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
25,884
81,008
-55,124
204,193
NY
199,036
43,762
155,274
393,232
NY
62,034
15,170
46,864
168,146
NY白金
45,418
16,091
29,327
64,849
NYパラジウム
23,429
5,373
18,056
33,778
NY原油
478,989
207,462
271,527
1,717,593
シカゴコーン
376,836
210,764
166,072
1,358,550
シカゴ大豆
160,817
201,930
-41,113
726,768
 
「金」は2週連続で買い越しが低下。ロングの手仕舞いが確認できますが、ショートの新規建てが見られないのが、下げ幅の割りに反発局面がない理由かも知れません。他貴金属はややショートが増加しています。


【NY金 週足】
日足では100日移動平均線が1216ドルで下支えになっていますが、週足で見ると1月高値の1307ドルが100週移動平均線となり上値抵抗になっています。今週ではこれが1298ドルに下げており、上昇トレンドを形成するにはやはり1300ドル回復が必要なようです。

【東京金 週足】
 高値から今週で5本目。日柄的には反発が欲しいところですが、動きは軟調地合いが続いています。4600円以下までの調整が必要なのかどうか?大局買い優勢であり反転に期待。

【東京白金 週足】
 一目均衡表だけでなく、MACD、RSIなども持ち合いの様相。「金」ほどの上下がありません。ファンダメンタルズではやはりギリシャ問題からユーロ連動の側面が出ています。

【東京原油 週足】
ウクライナ問題については停戦合意なされましたが、今後はその実効力が問われます。ミーハーですが、個人的に今回の原油下落はロシアへの制裁のために意図的なものを感じています。停戦合意がまた破られてしまうと・・・。そんな憶測 も浮かびますが、チャート上は底を打っていると判断しています。

【東京とうもろこし 週足】
チャートが好転しているように見えますが、これは新甫限月が建ったため。どう捉えるべきか迷うところです。判断材料の決め手に欠ける相場ですが、困った時はアノマリーか・・・。











2015年2月13日金曜日

米国連休前

おはようございます。
日の出の時間もだんだんと早くなってきました。

ドイツ、フランス、ロシア、ウクライナの4者会談では約16時間の時間をかけて停戦合意されました。ただ昨年9月にも一度停戦合意されてから戦闘が再燃しており、実効性が問われます。と同時にIMF(国際通貨基金)は経済力の弱まっているウクライナに対して175億ドルの追加金融支援を決定しました。
また、一方米国ではオバマ大統領が「イスラム国」に対し、地上部隊を派遣する新決議案を議会に提出。
世界的に経済混迷しているなか、各地での紛争が多発してきているように感じます。

昨日、夜間立会い序盤に日銀関係者についての報道からドル円が急落。120円台から118円 台まで急速に下落しました。日銀の緩和期待の後退やウクライナ停戦合意などの材料も重なり、ドル円はドル安円高方向への動きになっています。

NY株式は堅調、昨年末来の高値17972.38ドルで+110.24ドルの動き。18000ドル目の前まで上昇。

【NY金 日足】
ウクライナ停戦合意、株高などから上値が削られ前日とほぼ変わらず。チャート上では100日移動平均線が前日の1216ドルにあり、止まっています。下抜けか、抵抗して反発か、勝負の分かれ目。

【東京金 日足】
 昨晩の急速なドル安円高により週末の安値4700円を下抜け。チャートも悪化しており、遅行線が実線に近づいています。戻りもなく基準線を割り込んでから下げていますので、買い方は成すすべなく買い下がっている様子。本日で値洗いが動きますので取組内容が変化するか?本日のフロアポジションは新規買いが多く、『買い方針』維持。

【東京白金 日足】
 売り方買い方交錯状態。「金」にならい『買い方針』維持。

【東京原油 日足】
証拠金が引き上がったせいか、動きがおとなしくなっています。転換線から乖離もしており調整も想定しながら買い方針です。

【東京とうもろこし 日足】
実際、市場でのプレイヤーが限られているような気がしますが、26000円~27000円で売り買い交錯しています。どちらかに方向感を持てる動きではなく、新規売買は見送っています。海外、為替などの外的要因が占める部分も強く、もう少し推移をみていきたいところです。


2015年2月12日木曜日

ドル高は国益か

おはようございます。
今朝は気温はまだ低いですが風もなく、太陽も元気よく私たちを照らしてくれています。

国内は休日をはさみ、本日は2日分の入電。ドル円が大きく動き2日間で1円60銭ほどドル高円安が進行。先週末の米雇用統計発表後の流れ変わらずで早期利上げ観測が強まってきています。NY株式は堅調な地合いが続いており、NYダウは昨日で17862.14ドルと18000ドル手前で足踏み。

【NY金 日足】
 早期利上げ観測の高まりからドル高金安。昨年末の安値から今年の高値までの上昇幅の1/2を下回り、2/3の幅までの下げ幅をうかがう流れになっています。11月安値から1月高値までの上昇幅の約1/2の水準です。各国金融政策を見れば、ドル独歩高にならざるを得ない環境ですが、実際米国にとってもドル独歩高は必ずしも歓迎されるものではないはず。ドル高が進んだ状況では、逆に利上げに踏み込んでいくにはリスクも高いと考えますが、FRBはどういう判断を下してくるか。

【東京金 日足】
週末試した1/2押しの水準でうろちょろ。この付近で横ばいなら時間調整となりそうですが、反発にはきっかけが必要か。国内取組高は9万枚を回復して増加してきています。「買い」方針維持。

【東京白金 日足】
金同様にドル高で下落。欧州向け需要が伸びません。しかし、値動きは主導的なものではなく「金」に連動したかたち。

【東京原油 日足】
 IEA(国際エネルギー機関)は2020年まで米国での生産増が続き、先進国の原油在庫が過去最高になる見通しを示しています。さらにEIA(米エネルギー情報局)統計の原油在庫が増加し、下落に拍車がかかり、この2日間でWTIは約4ドルの下落。BRENTも約3.70ドルの下げ。
国内はドル高円安で下支えられているため、下げは限定されています。チャート上では目先底打ちしており、調整安場面。41675円の転換線レベルまでの下げは押しと判断しています。

【東京とうもろこし 日足】
 USDAはほぼ予想通りでしたが、南米産の生産高がやや上方修正となりました。高値からはやや値を下げていますが、シカゴ小麦価格が中勢上向きになっている可能性もあり下値も浅くなっています。目先方針定まらず。


2015年2月10日火曜日

ギリシャ問題にもロシア

おはようございます。
まだ冷たい寒気が覆っていますが、天気は良好。

明日、国内は建国記念日のためお休みです。
ちなみに日本の建国記念日は何の日か?日本の建国記念日は『初代の天皇、神武天皇が即位したとされる日』となります。1889年、大日本帝国憲法もこの日に発布されました。

さて、
ギリシャ問題が再燃し、株価は売られNYダウは-95.08ドルの17729.21ドル。リスク回避の動きからドル円も下落。

【NY金 日足】
週末からは若干小戻し。基準線上を維持していますので、目先反発を待つ構え。材料として、ギリシャ、ウクライナをめぐり、米、独、仏、露の駆け引きが繰り広げられ右往左往が続きそうです。

【東京金 日足】
このままいくと、休め明け週末ぐらいには転換線、基準線が交わってくるかもしれません。チャートが好転するには休み明けには上昇が欲しいところ。非当業者委託玉の推移では売り越しを減少しているなか、総取組高が増加中。一般投資家の買い下がりが目立ちます。反発待ち。

【東京白金 日足】
 ギリシャの問題で売られ、ユーロ安に連動。下値も固いが、先月の上昇が「金」に比べなかったことから、上値も限定されてしまっています。しばらくは雲がサポートラインとなり下支えされるか?

【東京原油 日足】
転換線、基準線がクロス。遅行線も実線を越えかかっていることから、売り方買い方の力関係が変わろうとしています。目先はすでに底を打ったと判断しています。ただ月初のよう激しい上げ下げはおさまるように思います。OPECから発信される情報も変化してきたようです。

【東京とうもろこし 日足】
 シカゴ高で小幅高。大きな動きではありませんが、基準線を越え27000円間近となりましたので、申し訳ありませんが、一旦考え方をリセットさせていただきます。今晩、米農務省需給報告があり、それをはやして買われている可能性もありますが、テクニカル上基準線を限度として考えていたため、ここで一線を引き、売り方針は見直しです。出直します。