2010年8月27日金曜日

長期政権の秘訣

歴代首相で長期政権1位は佐藤栄作。通算2798日。非核三原則・沖縄返還で有名。ノーベル平和賞受賞。確かにいくら小さな島とはいえ、とられた領土を戦争なしに返してもらうなんて歴史上まれな話。それはノーベル平和賞もの。しかし、密約があったことがわかってしまう。「核兵器をもたず、つくらず、もちこませず」のはずが、実は沖縄返還のかわりに持ち込むのはOKにしなさいと。ノーベル平和賞もらっちゃってるのに。そうか。VC-3000のど飴などで有名なノーベル製菓株式会社からの受賞だったのかな?

第2位は吉田茂。通算2616日。日米安保条約の締結をした。これは「軽軍備」(アメリカの庇護下)による経済発展を目指したことで、アメリカの『東西冷戦戦略』に日本が取り込まれることとなり、日本の外交自主性を失うこととなった。また、永久にアメリカに対し「戦わずして負け続ける」国(アメリカ監視下国家)になった。




第3位は小泉純一郎。通算1980日。郵政解散で郵政民営化成功。アメリカ政府は日本の構造改革で、とりわけ郵政民営化を重視。日米首脳会談では、ブッシュ大統領の側から郵政民営化を持ち出し、進み具合を質問。小泉首相は「しっかりやっていきたい」と答えています。アメリカ外交の「ここぞ」というときに利用されているキャンプデービッド山荘での、キャッチボールのシーンは記憶に新しい。ブッシュの言いなり。
 
そして第4位は中曽根康弘。通算1806日。アメリカが御執心だった防衛費の増加と対米武器技術供与の問題は、中曾根の判断で反対する大蔵省主計局と内閣法制局を押し切って問題を決着させた。要するに、アメリカ製の武器をたくさん買ってあげるよということ。中曽根氏が総理であったこの時代、アメリカの大統領はロナルド・レーガン。中曽根総理とレーガン大統領は非常に仲がよく、「ロン」・「ヤス」と呼びあっていた。もちろんキャンプデービッド山荘での会談経験有り。
 
これが秘訣です。

さあ、どう出るか!?

昼をはさみ、本日菅首相が円高対策について会見を
おこなうとの報を受け、円安に。現在84.57円。
昨日の9月におこなわれる民主党の代表選で小沢さんと
対立することになったため、数で不利な菅首相がここで
功を奏す策を打ち出してくるでしょうか。
ただ、具体策にかけると再び失望を誘い、円買い圧力が
高まる可能性もあり、要注意。期待はしたいですが・・・。

戦後の初代首相って?

  昭和20年8月16日までは海軍大将鈴木貫太郎首相、その次は東久邇宮稔彦親王、以後、幣原喜重郎、吉田茂Ⅰ、片山哲、芦田均、吉田Ⅱ、吉田Ⅲ、と続きます。それなら、鈴木首相か東久邇宮殿下でいいではないか、ということになりますが、ここではまだ旧体制下(占領下)で、ご存知のように日本国憲法が公布されたのが昭和21年11月、施行が22年5月3日です。この5月3日以後の首相は片山哲です。しかし、この内閣は4月の総選挙によって社会党が勝ってその結果実現しており、厳密には新憲法施行前の選挙です。
 
 では、施行後の総選挙はというと、なんと、24年4月まで待たなければなりません。この時勝って首相になったのはやはり吉田です。ただ、実は昭和21年4月に戦後初めての総選挙があり、憲法はまだでしたが、この選挙では、GHQの指示ではあったものの、婦人参政権が認められその後の選挙となんら変わらない内容で行われているので、ここで選ばれたのが戦後初めての首相ではないかとも考えられます。そしてそれはやはり吉田茂でした(第一次)。

 ちょっとややこしいのですが、時期からいえば、東久邇宮殿下、実質の選挙を考えると、第一次吉田茂、新憲法施行を基準にすれば、片山哲、新憲法下の総選挙を基準にすれば、第三次吉田、とこうなります。私は、実質の第一次の吉田茂と思いますが。

27日 入電換算

おはようございます。

米新規失業保険申請件数は先週からは改善となり、市場
予想よりも良い内容でしたが後半株価は景気減速への
不安から軟調の展開となり10000ドル割れ。

金    -25
銀    -0.4
白金   -19
原油   -10
コーン  +230
大豆   +130
コーヒー +510
粗糖   -1290
ドル円  84.34
NYダウ 9985.81 -74.25

今晩の米GDPが注目材料ですが、市場予想は下方修正。
不安の募る週末ですが、悪材料は織り込み済みとなり、
市場予想を上回るGDPの数値に期待。
今日もよろしくお願いします。