2014年12月5日金曜日

11月米雇用統計

非農業部門雇用者数 32万1000人増 (事前予想 23万人増)
前回 21万4000人 (上方修正 24万3000人)
失業率 5.8% (事前予想 5.8%)

本命は『白金』

おはようございます。
冷え込みの厳しい夜の街はもう忘年会の人たちで賑わってきました。

ECB理事会は追加緩和見送り。ドル円は一時120円を達成しましたが、その後反落。ドル円、ユーロドル、米株式は巻き戻しの動きでした。年末で利益確定優先の動きでしょうか。

本日は米雇用統計の発表となります。事前予想は失業率5.8%、非農業部門雇用者数は23万人の増加が見込まれています。先月は日銀の追加緩和の後、ドル円上昇の起点となりましたが、今月はどのような反応を示すでしょうか?昨日のECB理事会を受けてのドル円の動きを見ると、利益確定の動きが優先されるような展開かもしれません。理由として、11/25ドル円117.90円の時点でCME円先物のドル円ポジションはドル買い円売りがネットロングで10万枚を超えており、総取組高も今年一番の総取組増になっています。昨日ドル円120円を達成していることからネットロングは更に増加していると思われますが、ECB理事会そしてこの米雇用統計を終えることで大きなイベントが消化されることになり、ファンドの手仕舞いが出やすくなっているように思われるからです。
ただ、年末までは残り日数も少なくないため、短期調整してはまた仕掛けが繰り返される展開となるのではないでしょうか。

【NY金 日足】
 急激な上昇からは一服しています。先月、雇用統計の内容悪化から1130ドルから買われましたが、今回も雇用統計の内容で大きく動きそうな気もします。現在の方向性からするとまだ急落していくような展開は考えにくいですが、上昇した場合でも1225~1240ドルあたりまでの上昇にとどまると予想しています。

【東京金 日足】
 12/1基準線4376円から反発し、本日の足で5本目。今晩の雇用統計で上伸できなければ一度押してくる展開を予想しています。基準線からの乖離、押しからの反発した日数からすると今晩が一山目先の高値となる可能性もあると考えます。

【東京白金 日足】
 4800円を超え、高値更新中。日本の立会い時間は頭が重く感じます。フロアポジションの一般投資家買い越し残も日に日に減少してきています。因果玉を消化しながらの着実な上昇となっており、天井はまだまだ先と見ます。年明けにかけての本命銘柄として買い推奨です。

 【東京原油 日足】
急落後の自律反発中でしたが、サウジアラビアの輸出価格引き下げによりまた頭をもたげてきました。先日の急落でかなり売り込まれたことからまだ下げ足を加速させることはないようですが、いずれにしても重たい展開です。

【東京とうもろこし 日足】
持ち合いから頭を出してきました。国内は円安の恩恵もあり上向いてきていますが、まだ力不足のように考えています。シカゴの動きもまだ小動きなところから、為替に左右される展開と思われます。