2020年8月3日月曜日

金 週明けアジア時間開始で再び2000ドル乗せ

週末の米株式はエネルギー株などが重しとなり続落。米エネルギー企業の決算が赤字計上となったことや協議が難航している追加支援策も7月中の成立ができず特例加算分の週600ドルの失業給付が7月末で期限切れになることで消費の冷え込みが懸念されました。NYダウは前日比35.37ドル安の26278.28ドル。ナスダックは前日比103.68ポイント高の10691.49。「GAFA」各社は増収増益となり相場を下支え。

【NY金 日足】

週末のNY金セツルメント(清算値)は中心限月となる12月限は前日比19.10ドル高の1985.90ドル。日本時間夕方に2000ドルを試し2005.4ドル(16:01)まで瞬間的に急騰場面がありましたがその後対主要通貨に対してドル高の動きとなり上昇の勢いは鈍化しました。しかし高値圏で高止まりの状態で週明けを迎え、アジア時間開始直後再び2009.5ドル(本日7:00)まで高値をつけまた軟化。週末のセツルメント1985ドル近辺を維持し高値での推移。月末要因なども重なりドル安の巻き戻しが起きた一日でしたが、ファンダメンタルズからすればドル安の傾向に大きな変化はないとみられ上昇の勢いは続くとみられます。

〈CFTC建玉明細 NY金〉
週末発表された7/28時点のCFTC建玉明細ではロング312,588枚ショート75,787枚で差引きネット236,801枚(前週比29,635枚縮小)のロングポジション。前週から100ドル上昇しているにもかかわらずロングポジションが縮小しており、投機筋が未決済残玉を残さず短期売買を繰り返している荒い値動きとなっています。

【金標準先物 日足】
週明けは6756円の最高値を更新。ドル建てが2000ドル近い水準で推移している中、週末は夜間立ち合い時間で104円前半から今朝の106.40円まで約2円のドル高円安となり国内円建て価格は上昇しています。ドル円の円安ドル高による円建て価格の上昇は続かないとみられますが、再び対主要通貨でドル安が進行し円高に振れる場合はNYドル建て価格の上昇が見込まれ堅調な地合いとなりそうです。今週は重要経済指標が多く今晩米ISM製造業景気指数、また週末には米雇用統計が控えています。先週までは米実質金利の低下が金上昇の要因の一つとなりましたが非鉄金属などもやや伸び悩んできており先週の米GDPに続き経済指標の悪化が市場で意識されると米実質金利低下の動きもやや戻す可能性もあります。高値追いはせずに押しも入る展開も想定してみるべきか?




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