2016年1月30日土曜日

取組内容の変化


こんばんは。

本日は岡地セミナーin東京でした。講師には弊社外務員の田栗と外為どっとコム総合研究所のシニアFXアナリストの石川久美子氏でした。
ご来場いただきありがとうございました。


昨日の日銀金融政策決定会合をうけ東京市場はサプライズの動きとなりました。株価は上下800円以上の乱高下、ドル円は一時121円台をつけ3円動き高いボラティリティの動き。
内容は周知の通り、金融機関が日銀の当座預金に預ける新規資金に対する金利(付利)を現行0.1%から引き下げ-0.1%にする初のマイナス金利政策となり市場の金利全体を押し下げ景気の底上げを促すのが狙いです。
今後の効果については様々な反響があるようですが、タイミングとしては日銀の強い意思を示すものであったのではないかと考えられ、年初からの市場の不安を部分的には払拭したのではないでしょうか。

こうなると、来週再び米国では雇用統計などをきっかけに金利引き上げペースについて思惑が絡まりますが、年初から円買いに傾いていた投機筋のポジションは解消されたことが予想され今後の動きが注目されます。


【来週の予定】


2月1日(月) <海外>
中国1月製造業PMI(10:00)
中国1月非製造業PMI(10:00)
中国1月財新製造業PMI(10:45)
ユーロ圏1月製造業PMI(18:00)
米12月個人所得・消費支出(22:30)
米1月ISM製造業景況指数(2日 0:00)
米大統領予備選スタート
2月2日(火) <国内>
1月マネタリーベース(8:50)
10年国債入札
<海外>
豪州準備銀行理事会
インド準備銀行金融政策決定会合
ユーロ圏12月雇用統計失業率(19:00)
米1月新車販売台数
2月3日(水) <国内>
1月消費動向調査(14:00)
<海外>
中国1月財新サービス業PMI(10:45)
米1月ADP雇用統計(22:15)
米1月ISM非製造業景況指数(4日 0:00)
2月4日(木) <海外>
米新規失業保険申請件数(22:30)
米12月製造業受注(5日 0:00)
英中銀金融政策決定会合
TPP協定署名式
2月5日(金) <国内>
12月景気動向指数(14:00)
<海外>
米12月貿易収支(22:30)
米1月雇用統計(22:30)






CFTC建玉明細 2015/1/26現在】

ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
92,628
42,602
50,026
250,711
NY
170,471
111,431
59,040
385,350
NY
68,920
31,334
37,586
154,734
NY白金
47,787
26,287
21,500
67,395
NYパラジウム
16,643
12,588
4,055
25,779
NY原油
523,710
318,000
205,710
1,761,883
シカゴコーン
327,482
326,804
678
1,356,442
シカゴ大豆
134,721
175,225
40,504
685,068


この1週間、全体として取組内容が大きく変わりつつある様子が垣間見えます。大きな変化があったのは「原油」。年明け取組高が大きく増加してから26ドル台まで下落し取組高減少。先週の反発局面で再び取組高が増加しています。しかしこの取組高増減のなかで下落時はショートが減少、そして反発の過程でロングが増加しており差引ネットも買い越し枚数増加。投機筋の姿勢に変化が出てきています。
「金」は1100ドルを回復し、買い越し枚数が増加しましたがショートに変化がなくロングが増加しています。未だショートが11万枚以上残っていますが週後半の上昇でもう一段ショートカバーが続いているかもしれません。「原油」「金」ともに今まで売り方(ショート)主導の値動きでしたが、新規買い方(ロング)の枚数にも変化が出てきており基調の変化を感じます。
「ドル円」 については円買いポジションが拡大していました。ただ集計日の水準118.30円からは昨日の日銀マイナス金利導入による追加緩和策で円売りが促されており取組内容にも変化が出ていることが予想されます。
「とうもろこし」は単純にショートカバー。売り越しから買い越しに戻りました。


【NY金 週足】
今週は予想レンジを1180~1080ドルとしました。実際は1128.0~1097.6ドル。昨年安値からは7週経過。一昨年年末からの上昇は12週、昨年7月からの上昇は13週です。緩やかな上昇トレンドとなっており来週も上昇気配は続くと考えます。CFTC建玉明細の推移を見ても上値余地はありそうです。注目すべきは、米雇用統計、次週のイエレンFRB議長の議会での政策報告での発言です。米利上げ観測の後退が続く内容であれば当然今の流れを継続。ただ再び米利上げの気運が戻れば一押しは警戒。予想レンジは1180~1090ドル。


【東京金 週足】
今週は4380~4120円と予想しました。実際は高値4310~安値4127円。日足では7連騰となり昨日の円安で加速。ドル建ての堅調さと円安で押し上げられています。週足では買いシグナルが出たばかりで若い相場と言えます。しかし短期間でこの上昇幅は上値抵抗、高値警戒感もあり押し目入りも想定できなくもなく高値追いは慎重に考えるところでしょうか。国内も12週周期でのリズムでありベクトルは上向き。4300円上は利食い圧力もあり目標は日足で4320円としてきましたので押し目4300円割れでは積極的に買いたいところ。予想レンジは4380~4200円。


【東京白金 週足】
 ようやく原油や株価との非連動を見せた今週でした。予想レンジを3480~2990円としていましたが、実際は高値3392~安値3117円でした。来週は昨年末の3480円の高値近辺が抵抗となり3500円乗せが鬼門になってきそうです。週末には米株式も反発をみせており、年初からの先行き不安が解消され株高が続くようになると一段の大きな伸びを見せるかもしれません。国内内部要因に変化も見られ、カテゴリー別取組の非当業者委託玉の推移を見ると相場上昇とともに買いポジションが減少しています。買い方と売り方のポジションが180度変わってきている表れとも言え、円高リスクが軽減された今では強気方針でのぞんでいきたいです。予想レンジは3590~3280円。


【東京ドバイ原油 週足】
 今週の予想レンジは32000~19800円でした。実際は26900~20970円。日足での乱高下持ち合いから上抜けた動きとなってきており上値追いの展開になりそう。NYでの取組変化が顕著でありOPEC、非OPECでの協調減産への期待が強まる流れになればドル建て40ドル回復への可能性もあります。まだ中国リスクは消えておらず、また協調減産にたいしての否定的な動きがリスク。予想レンジは32000~23000円。


【東京とうもろこし 週足】
 シカゴは投機筋のショートカバーの動き。2月に入り天候相場を見据えた動きになってくるでしょうか。盛り上がりを期待したいところです・・・。




セミナー案内


2月20日(土)に「外務員の相場展望 vol.4」弊社外務員による小規模セミナーを実施します。ご検討よろしくお願いいたします。


2016年1月29日金曜日

賛否両論の決定会合

おはようございます。
週末は天気が崩れます。

昨日の米FOMCに続き本日は日銀からの政策発表。甘利経済財政・再生担当大臣の辞任で政権運営の舵取りに困難を強いられる政府としては早々にも信頼を取り戻したいところ。

2016年度後半の 物価2%上昇の目標達成時期を先送りせざるを得ない現状で、企業が新年度入りする前に日銀の強い姿勢を示し実体経済へ反映させるために今回追加緩和の期待が広がります。しかし、先行き不透明感は国内だけではなく世界経済規模であり効果があるのかどうかという懐疑的な見方もあります。
追加緩和が実施される想定としては、国債買取を現在の80兆円からの引き上げ、上場投資信託の購入枠拡大が挙げられます。そのほか銀行が日銀に預ける付利0.1%をゼロまたはそれ以下に。


米株式は原油高を好感し、NYダウ前日比125.18ドル高の106069.64ドル。ドル円は前日の119円に迫るドル高円安。米10年国債りまわりは1.98%に低下。



【NY金 日足】
 昨晩は小動き。流れには変化なく押しの範疇と判断。予想レンジは1140~1110ドルで変わらず。


【東京金 日足】
 6連騰でワンクッション。日銀金融政策の発表を待つ動き。予想レンジ4340~4200円で下値切り上げ。


【東京白金 日足】
 「金」と同じく6連騰で雲に差し掛かり上値を押さえられました。予想レンジ3490~3250円。


【東京ドバイ原油 日足】
上値を夜間立会いで更新。ロシア、サウジが協調減産に前向きになっている報道で上昇。協調減産への期待感がやや広がりつつあります。予想レンジ29000~23700円に引き上げ。

【東京とうもろこし 日足】
もう一段崩れるとチャートは悪化。ギリギリライン。



書き込み中に日銀の発表があったようです。
「マイナス金利を導入」




セミナー案内


今月1月30日(土)に岡地セミナーin東京を開催いたしますが、来月2月20日(土)にも弊社外務員による小規模セミナーも実施いたします。ご検討よろしくお願いいたします。

2016年1月28日木曜日

米FOMC 景気減速の認識

おはようございます。

米FOMCの声明では景気減速は認めつつも雇用情勢は良いとし、世界経済、金融情勢を注視していくとしています。また政策運営に関しては新たな言及もなく予定通り3月利上げの可能性は残された内容です。裏を返せば、米国内の経済状態だけでは判断できないことにもなり得、内容とすればハト派的な内容だったのではないでしょうか。

米株式は声明発表後、時間外で下落しています。金融株も売られNYダウは前日比222.77ドル安の15944.46ドル。米FOMCはハト派的な内容でしたが、世界経済への警戒感もあり市場にとっては期待外れだったという解釈なのかもしれません。ドル円は今ひとつ方向感のない展開で日銀金融政策決定会合が待たれます。また米国では来月10、11日に米議会での政策報告がありイエレン議長の発言内容にも注目が集まります。

米10年物国債利回りは2.00%で横ばい。


【NY金 日足】
声明発表後に高値を更新。政策運営には新たな変更はなかったことから引き続き3月利上げについては懐疑的な見方は続くと考えられます。ドル安の動きも後押しとなり上値を試す流れ。予想レンジは1140~1110ドルで下値切り上げ。


【東京金 日足】
連騰となりフロアでは積極的な買いはまだ見られず押し目警戒の見方が強いです。しかし4200円回復は取組内容で買い方の値洗い回復もありチャートは上昇を示しています。10月の上昇時はシグナルからの上昇幅が約200円。今回目標を4320円に置いていますが、上昇継続を期待したいところ。4340~4190円でのレンジ予想。

【東京白金 日足】
 白金の取組内容は-190円のあった1/12から変化しているように思われます。1/12高値3368円を越えたことで1/12以降の売り手口を飲み込んだことになります。「金」同様に連騰により押し目警戒がありますが、ベクトルは上を向いていると判断。10月上昇時はシグナルから約380円の上昇を見せており、今回も10月と類似している点もあり目標値を3590円前後に置いています。ここから上が正念場。レンジは3500~3250円で予想。


【東京ドバイ原油 日足】
米エネルギー情報局(EIA)からの原油在庫は前週比840万バレル増加の4億9490万バレル。在庫は増えていますが、製品出荷量も伸び需要の回復もありますので単純に在庫積み増しが売り材料になるという環境ではなくなってきています。サウジ、ロシアなどOPEC、非OPECの有力産油国の協調減産への姿勢で上下しています。もしここからの大きな変動となるためにはOPECの動向が必要なのでしょうか・・・。レンジは27200~21200円と変わらず持ち合いの展開を予想。


【東京とうもろこし 日足】
変化なし・・・。




セミナー案内


今月1月30日(土)に岡地セミナーin東京を開催いたしますが、来月2月20日(土)にも弊社外務員による小規模セミナーも実施いたします。ご検討よろしくお願いいたします。







2016年1月27日水曜日

押し目なし

おはようございます。
相変わらず気温の低い朝が続いています。

今週に入り原油価格が乱高下。それにより株価も上下波乱していますが、昨晩は今まで協調減産について意向がないサウジアラビアやロシアの態度が軟化してきているという思惑から原油価格が再び高騰。NY株も好感して前日比282.01ドル高の16167.23ドルで終了し16000ドル台を回復。ドル円もそれに乗じてドル高円安で118円中盤まで進んでいます。CFTC建玉明細のポジションから推察すると円買いドル売りの巻き戻しとなっているようです。

今晩はFOMCで明日朝未明に声明が出ます。FRBが目論んでいる年4回にわたる緩やかな引き上げのペースを維持していくのかどうか憶測が飛び交います。


【NY金 日足】
 NYでは昨晩に年初来高値を更新。それによりボラティリティが高まってくることも予想されます。利上げ観測の後退により、ショートカバーが続いている流れで今週は相当数の買戻しが出ていると思われますが、CFTC建玉明細のポジション推移からみればまだ上昇余地は十分と考えます。予想レンジは1140~1090ドル。

【東京金 日足】
 NYの動きをそのまま反映。目先目標は4281円(12/7)になってきそうです。このまま上昇基調が続けられるかどうか、米FOMC、日銀金融政策決定会合などイベントが続きますが円高リスクは他商品に比べて少ないと考えています。4340~4180円レンジとボラティリティの高まりを予想。


【東京白金 日足】
金に連動した動きになっています。年初水準、また昨年12月の上値ラインが見えてきています。内部要因からでも安値売玉が置いてけぼりになっているペースの上昇であり、原油価格の戻り具合によっては上昇幅も大きくなりそうです。目先は3400~3500円は抵抗が強まると考えられますが、強気を堅持していきたいところ。ただ為替リスクには敏感に対応しなければと考えます。3450~3250円レンジで予想。


【東京原油 日足】
 初押し買いが功を奏すか、まだ昨日、一昨日の乱高下レンジのなかにいますので、やや持ち合い気味になるのか・・・。米石油協会(API)からの週間原油在庫は1140万バレル増の4億9660万バレルと市場予想を大きく上回る増加。ただ気になるニュースは産油国のサウジ、ロシアの協調に対する姿勢です。予想レンジは昨日同様27200~21200円。


【東京とうもろこし 日足】
シカゴでは南米の干ばつ、ロシアの穀物輸出制限などの材料が出てきていますが、昨晩は動きなし。国内も高値更新前にして足踏み。シカゴの投機筋の動き次第でしょうか。



セミナー案内


今月1月30日(土)に岡地セミナーin東京を開催いたしますが、来月2月20日(土)にも弊社外務員による小規模セミナーも実施いたします。ご検討よろしくお願いいたします。



2016年1月26日火曜日

少しずつ好転

おはようございます。

原油価格が上値を押さえられ再び下落。株価は原油安を嫌い同じように反落。NYダウは前日比208.29ドル安の15885.22ドル。ドル円は株安によりドル高の動きが限られました。今晩からの米FOMC、週末の日銀金融政策決定会合を控え様子見ムード。米10年物国債利回りは2.00%。

【今週の予定】
1月25日(月) <国内>
12月貿易統計(8:50)
<海外>
独1月Ifo景況感指数(18:00)
1月26日(火) <国内>
1月末権利取り最終売買日
<海外>
米11月FHFA住宅価格指数(23:00)
米11月S&Pケースシラー住宅価格指数(23:00)
米1月CB消費者信頼感指数(27日 0:00)
米FOMC(~27日)
米2年国債入札
1月27日(水) <海外>
中国12月工業利益(10:30)
米12月新築住宅販売(28日 0:00)
米FOMC声明発表(28日 4:00)
米5年国債入札
1月28日(木) <国内>
日銀金融政策決定会合(~29日)
2年国債入札
<海外>
中国12月景気先行指数(11:00)
英10-12月期GDP速報値(18:30)
米新規失業保険申請件数(22:30)
米12月耐久財受注(22:30)
米12月中古住宅販売成約指数(29日 0:00)
米7年国債入札
1月29日(金) <国内>
12月家計調査(8:30)
12月失業率・有効求人倍率(8:30)
12月全国消費者物価【CPI】(8:30)
12月鉱工業生産【速報値】(8:50)
日銀金融政策発表
日銀「経済・物価情勢の展望」公表【展望リポート】
黒田日銀総裁記者会見(15:30)
<海外>
ユーロ12月マネーサプライ(18:00)
ユーロ1月消費者物価指数(19:00)
米10-12月期GDP【速報値】(22:30)
米1月シカゴPMI(23:45)
米1月ミシガン大学消費者信頼感指数【確報値】(30日 0:00


【NY金 日足】
ドル高でも長期金利の上昇は見られず逃避買いの流れが続きます。緩やかな上昇トレンドを形成しており年初来高値113.1ドルまでもう少し。1115~1100ドルへとレンジを切り上げ。


【東京金 日足】
本日を含めると4日続伸は昨年10月の上昇時以来。ボラティリティが高まりつつあり4200円を越えるとやや勢いが増すか?4200円越えで底値打ち判断と考えていますが・・・。予想4200~4150円レンジとなり水準を切り上げ。


【東京白金 日足】
 安値から4日続伸。先週のドラギ総裁発言から原油高もあり連れ高となっていましたが、本日は原油安でもこの動き。事故が相次ぐ南ア鉱山で一部の坑道を閉鎖したことから生産力減退を見込み上昇となった模様。先週述べたように日足チャートでは買いシグナルが示され恐る恐る上値を試している流れ。上値抵抗はどうしても厚く急激な上昇は利食い売りに押さえられてしまいやすい取組内容ですが、国内は時間足で見ると1/8から1/12朝の大きな窓を昨晩埋めました。下値3250円をこのまま堅持すれば次のステージへ切り返す可能性が出てきたと考えます。3300~3100円レンジで下値切り上げ。


【東京原油 日足】
WTIでは再び取組高が増加。ファンドの売り直しが主導なのか、それとも買い主導での取組増加なのか・・・。ボラティリティが高く上下振れ幅は大きくなりますが、相場としては一旦底を打ったと判断できそうです。初押し買いの見方で判断。27200~21200円の予想レンジ。


【東京とうもろこし 日足】
国内の取組は大きな変化がまだ見られず。このところ南米産から米国産への買い付けがシフトしています。また、小麦ではロシアの輸出制限強化のうわさがあるようです。原油で四苦八苦しているロシアが穀物でそういった動きに出てくるのは安易な発想ではありますが、世界的に寒波の影響もあるようで気に留めておかないといけないかもしれません。ボラティリティが低くなっていますが、日足では買いの流れは変わらず、22690円(1/20)を越えることで再び買いを誘発するのでは。

  

セミナー案内


今月1月30日(土)に岡地セミナーin東京を開催いたしますが、来月2月20日(土)にも弊社外務員による小規模セミナーも実施いたします。ご検討よろしくお願いいたします。


2016年1月23日土曜日

原油高に期待

おはようございます。
今日は夕方から降雪予報。全国的にも40年ぶりの寒波が押し寄せるとのこと。




CFTC建玉明細 2015/1/19現在】

ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
84,485
46,832
37,653
247,614
NY
158,320
114,626
43,694
408,835
NY
68,196
39,238
28,958
159,521
NY白金
48,064
27,781
20,283
70,000
NYパラジウム
17,438
12,360
5,078
26,180
NY原油
482,774
303,402
179,372
1,686,382
シカゴコーン
340,312
398,117
57,805
1,390,878
シカゴ大豆
133,380
172,474
39,094
665,786


変化がみられた「原油」。先にも申し上げましたが、先週175万枚まで増加していた取組高は168万枚台まで減少。ショート枚数が33万枚台から30万枚台に減少して若干トータルネットの買い越し幅を回復させています。他「コーン」「大豆」の穀物は売り越し幅が減少しており買い戻しが入っている様子が窺えます。貴金属では「銀」「パラジウム」が買い戻しの動き。「金」「白金」は大きな変化なし。「ドル円」はドル売り円買いポジションが拡大へ。週末のドル高円安はその巻き戻しか・・・。


【NY金 週足】
今年に入り大勢買いの流れに変わり始めた流れは来週正念場を迎えそうです。日足では緩やかながら上昇気流のなかにいるものの、週足では1100ドル越えの水準を維持することで流れを「強めることになりそう。注目は26~27日の米FOMCですが、利上げ見通しの後退が示される内容となると上昇に拍車がかかるかもしれません。予想レンジ1180~1080ドル。


【東京金 週足】
週末は10月末からの下落のなか一度もなかった日足での3連騰。低ボラからの変化に期待が高まります。来週チャート的には4250円を試す展開を予想します。FOMC、日銀金融政策決定会合とイベントを控えドル円の動きに左右されそうですが、国内は4200円を回復することで基調が変わる可能性もあり強気を堅持。予想レンジは4380~4120円と強気で。


【東京白金 週足】
原油高の流れに依存せざるを得ませんが、ECB追加緩和期待は欧州経済にとっても好感されています。昨年のようにECB緩和観測=ユーロ安との流れは、投機筋の先の教訓から強まることはないと考えています。鍵は原油になるのではないでしょうか。日足では目先買いシグナルが出たとみていますが、大勢はまだ下降トレンドのなかですので上値抵抗を意識しながらの展開となります。予想レンジは3480~2990円。


【東京原油 週足】
 来週も高ボラの展開が予想されます。WTIでは26ドル台から32ドル台を回復し基調転換の兆しが窺えますが、今までの下げ幅から判断するにはまだ時期尚早。しかし、先に述べたとおり先週には取組高の推移に若干の変化もみられ、市況ムードから買い戻しの動きが強まる可能性もあります。政治的な思惑にも左右されますが、OPECの価格統制機能を失っている現在は全て投機筋の動向次第。来週の金融政策発表以外中国工業利益や米GDPの発表もあり、その内容からの市況ムードで劇的な変化を期待したいところ。日足では買いシグナルから基調転換している流れであり上値に期待します。予想レンジ32000~19800円。


【東京とうもろこし 週足】
週足では戻り過程ではありますが、まず第一段階はクリアしたといったところでしょうか。日足では買いシグナルは継続中となっており、シカゴ同様の買戻しに期待します。原油価格の影響も少なからずあると考えられます。ただし、国内はそれ以上に内部要因に起因。


今月1月30日(土)に岡地セミナーin東京を開催いたしますが、来月2月20日(土)にも弊社外務員による小規模セミナーも実施いたします。ご検討よろしくお願いいたします。







2016年1月22日金曜日

原油価格に光明の兆し

 おはようございます。
関東は明日、降雪が予想されており朝も引き続き厳しい寒さです。

ECB理事会では今回政策金利据え置きでしたが、 先月にはQE延長と預金金利のマイナス幅拡大を決めており、次回以降の政策について注目を集めていました。市場の期待どおりドラギ総裁会見では次回3月での政策再検討との考えを表明し、追加緩和期待から市場は好感しています。

またもうひとつの懸念材料である「原油」では昨晩米エネルギー情報局(EIA)から発表された統計では前日米石油協会(API)からの統計と同様に大幅増加となり前週比397万9000バレルの増加となりました。


【NY金 日足】
 1100ドル水準を維持。緩やかな上昇基調のなかにあり、1113ドル越えが待たれます。1115~1085ドルレンジとなりますが、上抜けの大きな動きに期待。


【東京金 日足】
 2日連続の陽線となるか。やや上値を切り下げた持ち合いが続いています。上昇基調に転じるにはもう一段の切り上げが必要と思われます。4160~4060円のレンジですが、ボラの高まりで相場の流れが一転する可能性は十分あると考えます。


【東京白金 日足】
 まだ下落基調のなか。原油価格の反発により切り返しを期待したいところですが、もう一段の上昇がないと基調が変わりません。3200~3000円レンジは変わりませんが、まずは3200円回復を見てからでしょうか・・・。


【東京ドバイ原油 日足】
 世界の各投資銀行からの強気見通しが見られるようになってきています。今週に入りWTIで年初175万枚まで増加していた取組高が170万枚を下回ってきています。おそらくショートカバーによるものと考えられますが、30ドル回復でまだ一服状態。32ドル回復すると自律反発でも40ドル程度までの切り返しは可能性もありますし、ある投資銀行では今年中盤から年末にかけては65ドルという声も出てきています。
この原油価格の基調転換が大きな鍵となるだけに細かく注視していかなければいけません。 もう一段上げで基調転換になるかも・・・。


【東京とうもろこし 日足】
シカゴでは底入れしたかどうか・・・。南米アルゼンチンではやや乾燥天候が続いているようでそのあたりも気がかり。ただ焦点は来年度の作付けに移りつつあり、目先ファンドの買戻しの動きが出るかもしれません。
国内は依然として取組・出来高が少ないのが難点・・・。




今月1月30日(土)に岡地セミナーin東京を開催いたしますが、来月2月20日(土)にも弊社外務員による小規模セミナーも実施いたします。ご検討よろしくお願いいたします。

2016年1月21日木曜日

米経済指標 鈍化

おはようございます。
朝の冷え込みは厳しく今朝も氷点下。週末から来週にかけてもまだまだ厳しい寒さがつづくようです。

昨日600円以上下げた日経平均株価は現在200円ほど切り返しています。昨年末から3000円以上値下がりし、市場ムードが冷え込んでいます。米経済指標では米消費者物価指数、米住宅着工件数いずれも予想を下回る数字でリスクオフの流れはNY市場も襲い、ドル円も一時115円台まで円高が進んでいます。


【NY金 日足】
株式市場の低迷、ドル安円高で米国債など安全資産への資金の流れが下支えしています。米長期金利は低下し、金ETF残高も増加してきており買われやすい環境のなかにあります。米国の年内追加利上げの可能性も否定的な意見が出てきており、この流れで年初高値1113ドルを上抜けてもらいたいところ。1120~1100ドルレンジで下値を切り上げ。


【東京金 日足】
ドル建ては水準を切り上げてきていますが、国内は円高要素もあり半信半疑の上昇。4160~4060円のレンジとなりますが、抜け出せば動意づいてくるかもしれません。


【東京白金 日足】
 株価連動の動きになっています。原油同様に外国投資銀行からの強気見通しもちらほら聞こえますが、即効性のある材料にはならず。下値不安はまだ拭えず3200~3000円レンジの動き。


【東京原油 日足】
需給の緩みにより先行きが見出せない展開が続いています。価格は投機筋に委ねられている現状では反発するには投機筋の方向転換がないことには・・・。


【東京とうもろこし 日足】
シカゴは堅調ですが、国内は昨日の株価下落、円高を背景に利食い売りの圧力に押されたかたち。内部要因は良いとは言えませんが、ここで戻ることができなければ相場として成り立たない?




今月1月30日(土)に岡地セミナーin東京を開催いたしますが、来月2月20日(土)にも弊社外務員による小規模セミナーも実施いたします。ご検討よろしくお願いいたします。




2016年1月20日水曜日

世界の成長率

おはようございます。
北日本からの冷たい空気が入り込んできています。

国際通貨基金(IMF)が世界の成長率予想を発表しています。

世界全体(今年) 3.4%  従来3.6%
      (来年) 3.6%  従来3.8%

米国    2.6%  従来2.8%
日本    1.0%  従来1.0%
ユーロ圏  1.7%   従来1.6%
中国    6.3%  従来6.3%


昨日の中国経済指標発表の後、株価は反発しましたが、NY入り後はIMFの発表に加え、再び中国、原油価格に懐疑的な見方が強まり戻りを押さえられています。


【NY金 日足】
横ばいが続いています。未だ中国リスク、原油安懸念拭えず逃避先としての立ち位置を維持している様子。1192~1180ドルの狭いレンジ。


【東京金 日足】
 ドル建てはしっかりしているもの、国内は株安が続き円高圧力に押されています。4120~4060円レンジで為替の影響が大きいレンジ。


【東京白金 日足】
株安、原油安で重たさが残ります。3190~3060円レンジ。


【東京原油 日足】
株や他商品と同様上昇が2日と続かず。ゴールドマンサックスは年内反発し強気相場入りするとの見通しを示しているようです。サウジ、イランなどの中東をはじめ、ロシア、アメリカ、どこの国が原油安を望んでいるのか・・・。OPECが機能しない現在、価格は投機筋に委ねられています。


【東京とうもろこし 日足】
年初の高値を抜け、国内は利食い先行の動きが入ったと見られます。シカゴは上昇してきています。冬小麦の作付けが減少するとの予想もあり、この水準での作付け意欲の低下が材料となるか。



2016年1月19日火曜日

中国不安残る

おはようございます。
昨日の降雪で若干雪が残っている部分もありましたが、大きな影響はないようです。

昨晩は米国市場はお休み。本日の中国国家統計局から発表される経済指標に注目が集まりましたが、先ほど発表された内容は・・・

10-12月GDP    6.8%  予想 6.9% 前回  6.9%
鉱工業生産    5.9%  予想 6.0% 前回  6.2%
小売売上高  11.1%  予想11.3% 前回11.2%

一旦、国内も17000円を回復しましたが、再び売られているようです。


【NY金 日足】
中国リスク、中東リスクが存在しているなか、買われやすい地合いのなかにあると見ていますが、大幅な上昇への動きもまだ見られず。昨年末の持ち合いから上抜けた形になっているため上昇を期待しますが、戻り高値1113.1ドル(1/8)を越えるもう一段高がないと勢いが出ず。1110~1080ドルレンジ。


【東京金 日足】
12月以降、新安値出現後戻りが入る展開が続いています。相場は売り方主導の流れになっていますが、新安値から戻るという動きは安値警戒感もある表れと見ます。しかし、買戻しだけで終わってしまうと戻りが限定的になってしまうため、もう一段高を誘う材料が欲しいところ。4140~4060円レンジ。


【東京白金 日足】
国内外株価低迷のなか、不安が払拭されないと白金にも恩恵が生まれてきにくい流れ。「金」同様に新安値出現後の戻りが入るかどうか、原油価格、株価の流れ次第か・・・。3200~3070円レンジ。


【東京ドバイ原油 日足】
 イランが経済制裁を解除され、今後日本に対し輸出を広げたい意向が表面化してくる可能性があります。中東依存度の強い日本はイランにとっても上客。ただそれはサウジとの対立を生むことにもなり中東2大原油産出国の緊張は更に高まりそうです。相場として売り材料を織り込み済みという反応が出るのかどうか休み明けの米国市場の動きを見ないことには・・・。


【東京とうもろこし 日足】
 唯一上値を切り上げているのがとうもろこし。年初高値もとり、買い意欲がやや強まってきている様子。国内ファンド機関店には大きな動きがまだ見られませんが、シカゴ上昇を考えるとまだ戻りが期待できるかもしれません。目先目標23000~22700円。