2016年8月31日水曜日

巻き戻しのドル高の流れ

おはようございます。

今朝、江戸川の水位が上がっていました。川の水は泥水のように濁っており上流地域ではだいぶ雨が降ったように思いましたが、台風の直撃を受けた地域では災害も発生しているようですのでご注意を。

米株式は反落。ドル高による企業業績悪化懸念と早期利上げ観測から軟調。また欧州連合によるアップルへの巨額追徴課税命令なども嫌気した模様。NYダウは前日比48.69ドル安の18454.30ドル。ドル円は103円台を一時つけるドル高円安。TVインタビューでのフィッシャーFRB副議長の発言が注目されていましたが、9月利上げへの明言はなく過度に利上げ観測が高まるようなことはありませんでしたが、本日もFOMCメンバーであるボストン連銀総裁の講演も予定されており、9月利上げ観測を助長させるような予定が今後並んでいます。米長期金利は上昇。米10年国債利回りは1.57%。

【NY金 日足】
ドル高で軟調な動きが続いています。現在トレンドはやや下降。ドル円がチャート上は目先ドル高の展開が予想され、ドル建て金は1300ドル割れを試してくる可能性があるとみられます。一目均衡表の雲はまだ厚く5月末のように一時的に雲を割り込むとこまではどうかと考えますが、あくまでドルの動き次第。予想レンジは1340~1310ドル。


【東京金 日足】
 高値から27営業日を日柄で経過してから反発。新甫発会で反転して新値三段足は陽転。7月の上昇からほぼ往って来いの下落となりましたが、下落道中に取組高はここ数年では大幅な増加で10万枚を超えてきました。反転するに十分エネルギーが蓄えられたとも考えられ反謄に期待。20日加重平均線、雲の下限が重なる4340円に目先上値抵抗。予想レンジは4380~4300円。


【東京白金 日足】
 南ア労使交渉の追加支援材料もなく、「金」に連れての動き。こちらもまだドル建ては下降トレンドにありドル高に対しては軟調な展開。国内は1/2押しを経ていますので反転のきっかけ待ちと判断しています。予想レンジは3540~3420円。


【東京ドバイ原油 日足】
 米石油協会(API)が発表した今週の米原油在庫は前週比94万2000バレル増の5億2520万バレルで市場予想とほぼ一致。貴金属などと同様にドル高がドル建て価格を押し下げており米利上げ観測で今後大きく左右されます。国内は取組高が急増している分一時的な下げには注意が必要と思われますが、基本買いの流れと判断しています。メキシコ湾のハリケーンにも要注意。予想レンジは30900~28700円。


【東京ゴム 日足】
 膠着相場。待つしか・・・。


【東京とうもろこし 日足】
シカゴはファンドのトレンドフォローの動きで下落基調鮮明。国内は値頃から売り込む向きは少ないですが、今後期近を中心に押し下げられてくる可能性があり買う手掛かりはありません。戻り売り姿勢で臨んでいます。


2016年8月30日火曜日

夏もあとわずか・・・

おはようございます。

心配されていた関東地方への台風10号の上陸は事なきを得たようですが、東北地方に直撃とのことで該当地域の方は十分お気をつけください。

週末のジャクソンホール講演でドル円が切り返し、国内商品相場は総じて反発。しかし、週末に米8月雇用統計が控えているとはいえ、レーバーデーの連休もあり米国市場は動意薄。


【今週の予定】
8月29日(月) <海外>
米7月個人所得・消費支出(21:30)
英国市場休場
8月30日(火) <国内>
7月失業率・有効求人倍率(8:30)
7月家計調査(8:30)
2年国債入札
<海外>
米6月S&Pケースシラー住宅価格指数(22:00)
米8月CB消費者信頼感指数(23:00)
8月31日(水) <国内>
7月鉱工業生産(8:50)
<海外>
インド4-6月期GDP(21:00)
米8月ADP雇用統計(21:15)
米8月シカゴ購買部協会景気指数【シカゴPMI】(22:45)
米7月中古住宅販売仮契約(23:00)
9月1日(木) <国内>
4-6月期法人企業統計(8:50)
8月新車販売台数(14:00)
10年国債入札
<海外>
中国8月製造業PMI(10:00)
中国8月Caixin製造業PMI(10:45)
米新規失業保険申請件数(21:30)
米8月ISM製造業景況指数(23:00)
米7月建設支出(23:00)
米8月自動車販売台数
9月2日(金) <国内>
8月マネタリーベース(8:50)
8月消費動向調査
<海外>
米7月貿易収支(21:30)
米8月雇用統計(21:30)
米7月製造業受注指数(23:00)




CFTC建玉明細 2016/8/23現在】

ロング
ショート
  ネット
総取組高
CMEドル円
90,387
30,071
60,316
164,756
NY
359,785
65,176
294,609
572,973
NY
118,356
35,153
83,203
206,264
NY白金
65,203
10,934
54,269
81,801
NYパラジウム
20,637
5,747
14,890
27,809
NY原油
555,022
201,278
353,744
1,747,499
シカゴコーン
391,868
389,669
2,199
1,370,132
シカゴ大豆
248,985
69,606
179,379
669,874


ドル円のポジションは8/23時点では4週連続で円買いドル売りポジションが拡大。これ以後のドル円の推移を見る限り、巻き戻しの動きになっていると推測されます。ジャクソンホール講演では利上げ根拠が強まったとされましたが、今後の『経済指標』次第ということもあり長期的な円高ドル安の調整局面といえるかもしれません。貴金属は総じて軟調な動きでしたが取組内容に大きな変化は見られず、依然増加してきた取組高を維持しています。原油はショートカバーにより買い越しが増加。穀物はコーン・大豆ともにやや買い越しが増えた様子。


【NY金 週足】
歴史的な買い越し枚数を懸念する意見もありますが、ここ数年の動きからみれば現在の取組高自体が今までとは状況を異にしています。買い越し枚数が大幅に縮小されるには早期利上げを材料とする大幅な金利上昇、ドル高進行の場合以外は考えにくく、芳しくない経済指標の流れを鑑みるとやはり可能性は低いように考えます。ただ現在ドルが巻き戻しで買われているうちはやや軟調地合いか・・・。今週の予想レンジは1350~1300ドル。



【東京金 週足】
雲を割り込むところまで下落してきましたが、大きな上昇相場からの崩れではなく振り返れば持ち合い相場のなかと言えます。先行スパンの雲も横ばいを示し4300円台が中心となっている様子。国内の総取組高は8/29に10万枚を超え今年最大の取組高増加。ドル円あるいはドル建ての大きな動きが出ない限り、歪みもなく限られた動きに。ただ今回の取組高増加は下落過程でなされており反発力が潜んでいると考えます。今週の予想レンジは4370~4240円。


【東京白金 週足】
 3506円が上昇の1/2押しとなり3443円まで下げたことで1/2+αの調整が入ったことになります。NYでも1100ドル割れまで達して20週加重平均まで下げ押し目いっぱい。NYでも取組高が現在の水準でいることがまだまだ相場が終わっていないことを示していると考えます。今週の予想レンジは3610~3430円。


【東京ドバイ原油 週足】
NYではショートカバー一巡、東京でも取組高増加が一服した様子。これからハリケーンの季節で突発的な材料の出現の可能性もありますが、一番は景気動向か。OPEC非公式会合への思惑もありますが、新規材料難でしばらく新たな材料待ちの展開。今週の予想レンジは31500~28200円。


【東京ゴム 週足】
国内の逆ザヤも解消されてきて生産国による8月までの輸出削減策も終わりかというところで、先週末にこの輸出削減策を12月まで4か月間延長することで合意されました。崩れるかに見えた相場もまた下値で支えられた様子。ただ需給ひっ迫とは考えにくく逆に現地での在庫が積み上がっていくことにもなり今後実効性が問われます。現時点では戻れば売られやすい地合いでは・・・。


【東京とうもろこし 週足】



Crop Progress
Corn Condition 18 States

Excellent
Good
Fair
Poor
Very poor
Excellent & Good
5/29
12
60
24
3
1
72%
6/5
14
61
21
3
1
75%
6/12
15
60
21
3
1
75%
6/19
15
60
21
3
1
75%
6/26
16
59
20
4
1
75%
7/3
16
59
20
4
1
75%
7/10
18
58
19
4
1
76%
7/17
19
57
19
4
1
76%
7/24
19
57
19
4
1
76%
7/31
20
56
18
5
1
76%
8/7
20
54
19
5
2
74%
8/14
21
53
19
5
2
74%
8/21
21
54
18
5
2
75%
8/28
21
54
18
5
2
75%




Corn Dough 18 States

2016
2015
201-2015 Average
7/17
-
-
-
7/24
13
12
13
7/31
30
25
25
8/7
53
44
42
8/14
73
65
60
8/21
85
81
76
8/28
92
90
87




Corn Dented 18 States

2016
2015
201-2015 Average
8/7
9
8
12
8/14
21
18
21
8/21
40
34
35
8/28
60
54
52




Corn Mature 18 States

2016
2015
201-2015 Average
8/28
9
8
11



今のところ米国での豊作予想は覆る様子はありません。クロップツアーを元にしたプロファーマー社の生産高予想は147億2800万bus(単収170.2bus)で米農務省予想を下回ってはいますが、例年米農務省予想より強気の数字が出る傾向があり市場の予想範囲内。今後は先月発表された米農務省の生産高予想が過度なものだったとして修正されるかどうか。シカゴはまだ重たい展開。





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