2022年8月2日火曜日

金 台湾有事

 本日は日本市場で4営業日連続での円高が進行。ドル円は16:40現在1ドル130.75円での推移となっています。FOMC後の金融引き締め観測の後退により米長期金利10年債利回りは今年4/6以来約4か月ぶりの2.5%台まで低下してきました。また昨晩ペロシ米下院議長が台湾を訪問することが伝えられると中国外務省は「中国人民解放軍はこれを座視しない」と警告したことで台湾有事が注目されています。米株式は4日ぶりの反落となりNYダウは前日比46.73ドル安の32798.40ドル、ナスダックは前日比21.712ポイント安の12368.976、S&P500は前日比11.66ポイント安の4118.63。

【金標準先物 日足】

NY金12月限は米長期金利の低下、台湾有事の勃発により4営業日続伸し前日比5.9ドル高の1787.7ドル。ドル建て金価格は上昇気配ですが、円建てはドル円相場の影響を大きく受けています。米5月FOMC後の強い金融引き締め観測が後退しドル円は139.18円(7/14)から急速に円高が進んでいます。本日一時は130.39円(10:33)まで進んだことで円建て価格は直近の最安値を更新し7営業日連続の陰線引けとなっています。当面はドル建て価格の動きよりもドル円のボラティリティが高いとみられ、この影響が相場を動かしてくるとみられます。ペロシ米下院議長は今晩にも台湾へ上陸する見通しで「有事の金」が意識されますが、週末の米雇用統計までは円高進行による上値の重い展開が予想されます。

【白金標準先物 日足】

NY白金は緩やかながら上昇気配。金融引き締め観測が後退したことで買い戻されるような動きも見せてきましたが、ただ国内円建て価格は円高により上値を抑え込まれています。まずは3800円を回復して大台を維持する状態が必要か?