2021年9月30日木曜日

金 期末ドル需要高く年初来高値に

おはようございます。

米株式は値ごろ感から買い戻しが先行する展開。NYダウは前日比90.73ドル高の34390.72ドル、S&P500は前日比6.83ポイント高の4359.46。ナスダックは金利先高観が重しとなり前日比34.242ポイント安の14512.441で4営業日続落となっています。前日の議会証言でイエレン氏が10月18日には財政資金が枯渇し債務不履行に陥る恐れがあると指摘。米議会では下院で2022年までの債務上限凍結の法案を可決しましたが、上院では共和党の反対の姿勢が強く未だ通過できない見通し。バイデン大統領のインフラ投資法案の採決など、米与野党のつばぜり合いが続き交渉が難航しています。米長期金利は政府機関の一部閉鎖やデフォルトへの懸念から債券買いが強まりやや低下し、米10年国債利回りは1.524%。ドルは月末期末要因のドル需要が強まり、対円、対ユーロで年初来高値を更新。ドル円は一時112円台に上昇、ユーロドルは一時1.16台を下回りました。ドル円では自民党総裁選の結果よりも黒田日銀総裁の金融緩和を維持する姿勢からドル買い円売りが進んだ模様。


【金標準先物 日足】

引き続きドル金利の上昇、ドル高が圧迫要因となりドル建て価格は続落。NY金12月限は前日比14.6ドル安の1722.9ドル。終値では3月以来半年ぶりの低水準まで下落してきており年初来終値ベースの安値1678.0ドル(3/8)が視野に入る軟調な展開となっています。ただドルはデフォルトリスクを無視して金利先高観だけで買われている面もあり、テーパリング観測だけでは短期的なドル高進行は限定的か?現在の高インフレは緩和政策における貨幣の過剰流動性が指摘されています。不動産価格の高騰など資産インフレがその典型ですが、一方で供給網混乱による物価の高止まりも懸念されています。今後懸念されてくるのは、テーパリングを開始してこの高止まりが解消されるのか?自動車産業では半導体不足、流通面では港湾作業での人手不足など…。中国では石炭の供給不足、CO2排出規制から電力不足が問題視されてきています。原油高、そしてアルミ精錬減少などによりさらにサプライチェーンの混乱が懸念されてくる見通し。


【白金標準先物 日足】

ドル高が上値を圧迫しているのは他商品と同様。ドル高が月末・期末要因であるならば一時的な要因と言えそうですが、中国における電力不足の問題が大きくなってきているようです。中国は10/1から10/7まで国慶節の大型連休。また国内自動車メーカーは8月自動車生産がそろって減少。前年同月比でトヨタ13%減の63万台、日産13%減の26万台、ホンダ30%減の27万台で、9月以降も自動車部品の供給不足から減少傾向は続く見通し。需要増加の兆しはまだ見えず…。

 

 

 

 

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2021年9月29日水曜日

金 ドル年初来高値トライ

おはようございます。 

米株式市場ではNYダウが大幅に反落し前日比569.38ドル安の34299.99ドル。先週のFOMCで利上げの開始時期が想定よりも前倒しされたことが株式市場の重しとなっている模様。ナスダックでは金利上昇を嫌い3営業日続落。前日比は423.287ポイント安の14546.683。パウエル議長の議会証言を控えるなか下げ幅を拡大させました。米消費者信頼感指数も前月から悪化し米経済成長鈍化が懸念されています。米議会では上院共和党が12月までのつなぎ予算と債務上限を来年12月まで凍結する法案の採決を阻止し、新会計年度予算への不透明感も強まっています。米長期金利は10年債利回りが1.546%に上昇し、6月中旬以来の水準。利上げ前倒し観測と米つなぎ予算が成立せずに債務不履行(デフォルト)の可能性も少なからずあることから金利を押し上げています。ドルは金利上昇を背景に他通貨に対してジリ高の展開で対ユーロ、対円でも年初来の高値(ドルユーロ1.1664ドル・ドル円111.66円)をうかがう動き。この後13:00から自民党総裁選の投開票が行われ、本日夕方には自民党新総裁が決定されます。

 

【金標準先物 日足】

米市場ではドル金利上昇でドル建て価格は上値が抑えられ昨日のNY金12月限は本セッション取引序盤1727.8(21:52)ドルまで売られましたが、やや値を回復しセツルメントは前日比14.5ドル安の1737.50ドルで終え、現在は1740ドル前後で推移。ドル建て価格が上値が抑えられている一方でドル円が年初来高値をうかがう動きで、朝方一時111.60円台までドル高円安が進み円建て価格ではドル建て価格の下げを相殺。国内では夜間立ち合いで安値6197円(21:50)をつけ6200円を割り込みましたが、先週同様に6200円以下では下げ渋っているようにも見え、この2週間同じレンジでの動きになっています。三角持ち合いの中の動きで金利を睨みながらの動きとなっていますが、ドル建ては下値更新で弱く8/9終値1726.5ドル割れに警戒が必要ですが円建て6200円以下は割安と捉えられているか?。

 

【白金標準先物 日足】

国内の白金価格は反転上昇の勢いが鈍化してきている様子。ドル建て価格は先週一時1000ドルを回復したものの勢い続かず、取組高減少による反発からじり安でも取組高が減少傾向。中国工業利益の鈍化傾向、米消費者信頼感指数の低下は上値切り下げの動きを助長しているように思われます。3500円を上抜けるか?3400円を割り込むか?先週からの上昇が買戻しが主導だったとみられ追随買いが出てきている様子がないことから再度安値を試す展開を予想します。

 

 

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2021年9月24日金曜日

金 米9月FOMC11月のテーパリング開始決定を示唆

米9月FOMC声明では次回11月会合においてテーパリング開始が決定されることが示唆されました。パウエル議長の記者会見も「これまでになくタカ派」と捉えられました。

今回2024年の金利予測も示されたドットチャートでは、2024年末まで利上げ(0.25%)が7回実施される予想となり、中央値で2022年1回、2023年3回、2024年3回が想定された内容となっています。当然これまでのFRBの金利引き上げ予測が前倒しされました。ただ株式市場は利上げを嫌うよりは、不透明だった金融政策の方針が明らかになったことを好感した動きとなったようです。安全資産とされる「金」や「債券」は金利上昇観測から売られています。

【NY金 日足】

サプライズで早期テーパリング観測が強まった6月のFOMC会合では声明発表直後に急落し、1850ドル台から1760ドルまで約100ドル弱の下落となりました。米10年国債利回りは1.4%台から1.58%へと上昇しました。今回の反応は6月会合に比べると事前に想定されていた部分もあり反応は小さいようですが、3月のように10年債利回りでも1.7%を超えるような金利の上昇となると1700ドルを割り込むような下値模索の動きになる可能性も否定できません。ただ今回の金利予測は金利引き上げへの最速のペースと言える数値と言えるかもしれません。2022年年央までにテーパリング終了というペースは月ベース200億ドルの資産購入規模縮小が予想され、これは2014年テーパリングの倍のスピードとなります。このまま順調に経済の回復となることが必須条件となりそうです。コロナ感染拡大、米債務上限をめぐる財政問題、いまだ成立を見ない米インフラ投資法案を考えると問題は山積みと言えます。

【NY白金 日足】

中国恒大集団の利払い不履行が警戒され株価と一緒に売られる流れが強まりましたが、中秋節明けの中国当局の公開市場操作における市場への資金供給や中国恒大集団が23日の利払いをおこなうと発表したことで一時的に安堵感が広がり買戻しの動きが強まりました。先週NYでは売り越しとなるまで売り込んできた投機筋ポジションは今週、取組高の推移をみる限り買戻しが強いられた可能性がありそうです。しかし中国恒大集団の債務不履行は一時的に回避できたとしても年内の利払い額だけでも日本円で約700億円と言われており不透明感は年内まだ続く可能性は高そうです。


 

 

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