金 トランプ鉄鋼関税を引き上げに

 おはようございます。

週末の米株式はまちまちの展開。トランプ大統領はSNSに「中国は合意を完全に破った」と投稿。29日にも米ベッセント財務長官も中国との貿易交渉について「行き詰っている」と発言しており、再度中国との貿易摩擦による景気後退が懸念され反落する展開となりました。ただダウは米4月個人消費支出（PCE）価格指数が市場を予想を下回り、インフレに対する懸念が後退し、利下げへの期待から下支えられプラス圏を維持し2日続伸。NYダウは前日比54.34ドル高の42270.07ドル。一方、ナスダックは前日比62.106ﾎﾟｲﾝﾄ安の19113.766、S&P500は前日比0.48ﾎﾟｲﾝﾄ安の5911.69と反落しました。
今朝のアジア時間では時間外で株価、ドルが反落。30日に米トランプ大統領がUSスチール製鉄所での演説中、鉄鋼の輸入関税を25％から50％に引き上げると表明。6/4から新たに適用されることになり、トランプ政権の関税政策に対する不確実性が市場心理を冷え込ませています。

【ドル円　日足】

【NY金　日足】

【OSE金標準先物　日足】

週末30日のNY金中心限月8月限のセツルメント（清算値）は前日比28.5ドル安の3315.4ドルと反落。中国との貿易交渉が行き詰まっていることへの警戒感が下支えしたものの、利益確定の売りも散見されレンジでの横這いの推移でした。今朝のアジア時間からはトランプ大統領の鉄鋼関税の引き上げが材料視され、株価やドルが時間外で下落するなかで金価格が反発。OSE金標準先物4月限は、週末の夜間取引では前日比4円高の15354円で終了していましたが、今朝の寄付きでは前日比60円高の15410円で取引をスタート。しかしドル安円高の展開から寄付きからはやや軟調推移で上げ幅を削られています。

【NY白金　日足】

【OSE白金標準先物　日足】

今朝のOSE白金標準先物4月限の日中取引寄付きは前日比43円安の4702円で取引をスタート。米中貿易摩擦への警戒から軟調な展開で2日続落です。前週27日の終値4674円が直近の終値安値。目先はやや下押し圧力が強まるか？

 

 

 

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