2021年1月26日火曜日

金 ロビンフッターの存在

おはようございます。

米株式は続落スタート。米製薬大手メルクが新型コロナワクチン開発の中止を発表しワクチン普及の不透明感が高まり利益確定売りが先行する動きとなりました。ゲーム会社の株価の乱高下で一時売買停止となったことも心理的な悪材料となったようです。ワクチン供給の不安から景気循環株などは売られましたが、アップルやマイクロソフトなどの大手IT企業が今週発表する決算への期待が高く売り一巡後はハイテク株の上昇が目立ちました。NYダウは前日比36.98ドル安の30960.00ドル。ナスダックは前日比92.93ポイント高の13635.99と史上最高値を4日連続更新。米大型株で構成されるS&P500種株価指数は13.89ポイント高の3855.36で終値での高値を更新しています。

 

【金標準先物 日足】

細かいレンジの動き。米株式市場では昨晩一時リスクオフの動きがみられましたが、金は欧州時間では買い進まれたもののNY時間では株価とともに反落しており方向感がつかみにくい展開。今晩から26-27日に米FOMCが開催されますが年明けからの講演でのパウエル議長の発言やイエレン次期財務長官の発言からしてもQE縮小、テーパリングについてははっきりと否定してくる見通し。長期金利については金利上昇を見込んだ向きのポジション調整から現在金利が低下しているものとみられますが、金利低下でも反応が薄いため上値の重たさを感じますが、逆に言えば再び長期金利が上昇傾向となってもある程度「金」は長期金利上昇を織り込んできている可能性もあるかもしれません。米実質金利は激しく低下しているわけではありませんが、それでも依然マイナス金利状態にあり急落の展開は考えづらく何らしかをきっかけに再び上昇に転じる可能性があると予想しています。買い進むのはそれからか?

 

 【白金標準先物 日足】

夜間立ち合いで3700円台を回復し3707円(20:13)の高値をつけていますが、米株式下落時に同時に反落し3603円(1:30)まで下げ幅を拡大させました。一巡後は3650円台まで回復し今朝の日中立ち合い寄付きも3660円からのスタートとなりましたが、3700円台を維持できない失望感から売りが先行している様子。チャートは今月に入り上値が3700円台で止まり下値が3500円から3600円台へと切り上がっている逆ペナントのかたち。買い方の辛抱が続かず利食いを先行しやすい展開になっているとみられますが、崩れる相場ではないと判断しています。無理なく買い方針を継続させていきたいところ。

 



 

 

 

 

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