25日の米株式は3日続伸。NYダウが前日比664.18ドル高の47112.45ドル、ナスダックが前日比」153.586ポイント高の23025.591、S&P500は前日比60.76ポイント高の6765.88。米追加利下げ観測が株式相場全体を押し上げました。ADPが発表した民間部門の雇用者数の週次データでは8日までの4週間で週平均1万3500人の減少と労働市場の軟化が示されました。またブルームバーグが次期FRB議長候補が米国家経済会議(NEC)のハセット委員長が有力と報じ、ベッセント財務長官はFRB議長候補をクリスマス前に発表する確率が高いと述べました。ハセットNEC委員長は先週21日に「データは12月利下げの必要性を示唆」と利下げを肯定する発言をしており、FRB議長候補となれば政権の意向をくむ利下げ路線に進みやすいと市場は捉えるとみられます。この報道を受けてドルは売られ、1ドル155.80円程度までドル売り円買いが進みました。本日、日本時間でも一部報道で「日銀が12月利上げの可能性に市場を対応させるためのコミュニケーション方法を調整している」と報じられ、日銀の利上げ観測も高まり、一時155.64円までドル安円高が進みましたが、円買い一巡後は米長期金利上昇で再びドルが買い戻され156円台での推移となっています(19:00台)。
【ドル円 日足】
【NY金 日足】【OSE金標準先物 日足】[WGC アジア地域のETF保有高推移]
WGCが公表している世界のETF保有高推移では11/21集計でアジア地域の保有高がさらに増加。地域別では前週から唯一保有高を増加させており前週比7.8トン増。国別では中国が6.5トン増加、日本が1.5トン増加となっています。値動きと照らし合わせると、国内円建て価格では11/14に戻り高値21580円をつけていますが、それまでの上昇局面、その後11/18の20257円まで約1300円下落局面、11/21に2100円台まで戻している局面、いずれの局面においてアジア地域の中国、そして日本で「金」が買われていました。11/14からの反落局面は欧米が売り、アジアが買い拾った構図が確認できます。
25日のNY金の中心限月は取組高の最も多い2月限に切り替わり、セツルメントは前日比46.5ドル高の4177.3ドル。さらに時間外の日本時間では4190ドル台に伸びています。米追加利下げ観測が再燃し相場が押し上げられていますが、NY総取組高が24日時点で442,270枚に減少しており再び市場で買いなおされる余力が出てきていると推測されます。国内のOSE金標準先物10月限は本日26日の日中取引終値は前日比27円高の21228円のプラス圏で終了。朝方マイナス圏の前日比127円安の21074円で日中取引がスタートしましたが、ドル建て価格の上昇で朝から154円上昇する堅調な動きとなりました。今晩NY市場が26日の取引を終えると、明日の27日は感謝祭(サンクスギビングデー)のため休場となります。本日は商いが手控えられながらも『閑散に売りなし』の展開でした。三角持ち合い上限の値位置の水準となり、上抜けしていけるかどうか?買い余力の空いた欧米が再び買い進んでくるかどうかがポイントとなりそうです。
【NY白金 日足】
セミナー 今後の予定
過去開催の相場セミナー
(動画視聴をご希望の方は岡地メール会員にお申込みください)
【2025年】
11/1(東京) 講師:三世一目山人(細田哲生)
10/18(東京) 講師:水上紀行
9/20(東京) 講師:エミン・ユルマズ
8/2(東京) 講師:藤代宏一
7/26(東京) 講師:YEN蔵
6/28(東京) 講師:水上紀行
5/17(東京) 講師:江守哲
4/5(東京) 講師:池水雄一・大橋ひろこ
1/25(東京) 講師:水上紀行
以上の講演動画以外にも大阪会場、また昨年以前に開催の講演動画もございます
お電話でのご相談は 0120-988-528
備考欄に「切り札をさがせ」とコメントを添えてお申込みください









