金 根強い米追加利下げ観測

昨晩1日の米株式は反落。ISM製造業景気指数が市場予想を下回り前月から低下し、連騰していた株式相場を押し下げました。NYダウは前日比427.09ドル安の47289.33ドル、ナスダックは前日比89.763ポイント安の23275.922、S＆P500は前日比36.46ポイント安の6812.63でいずれも6日ぶりの反落です。ドル円相場はドル売り円買いの動き。米追加利下げ観測と昨日の植田日銀総裁の発言による日本の追加利上げ観測、米景況感の悪化が重なり、一時1ドル154.65円（1日22:44）までドル安円高 が進みました。ただ本日2日のアジア時間では1ドル155円台を回復後、再び156円台に向けた値動きとなってきています。

【ドル円　日足】

【NY金　日足】

【OSE金標準先物　日足】

1日のNY金2月限は前日比19.9ドル高の4274.8ドルと6日続伸。FEDウォッチでは12月追加利下げ予想が87％まで高まっており、金価格が押し上げられました。SPDR金ETF残高も1050トンを超え10月以来の水準を回復しています。一方でNY金先物市場の総取組高は11月28日時点で419,484枚まで減少しています。金買いの主力がETFに移っているのは長期保有目的の買いが増えている証。むしろ先物市場の総取組高が減少している分、これから投機的な買いが入る余地が広がっているとも言えます。OSE金標準先物10月限は前日比102円安の21440円で日中取引を終えました。ドル円が1546円台へとドル高円安が進む過程で、ドル建て価格がやや下落し国内円建て価格は上値を抑えられ持ち合いの展開でした。1日日中で21653円をつけ、11月の戻り高値21580円を一時上抜いており買い方優勢の展開は続いているとみられます。

【NY白金　日足】

【OSE白金標準先物　日足】 

本日2日のOSE白金標準先物10月限は前日比215円安の7685円で取引を終え、6日ぶりに反落。中国広州白金先物中心限月6月限は前日比9.05元安の445.10元のセツルメントで終了しておりアジア時間での白金価格は上値が抑えられました。ただ日足チャートでは買い方の制空圏におり、高値更新のきっかけが欲しいところ。

 

 

 

 

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