2022年9月30日金曜日

金 月末フローの買い

おはようございます。

英中銀が一時的に長期債の買い取りをおこなうと発表したことで、急落していた英国債は急反発。国債利回りは大幅に低下しましたが、この流れを1日で終え再度金利は上昇しました。ただ急落していたポンドは対ドルで反発上昇しており為替市場では一旦の落ち着きをみせています。ただ月末要因からポンド買いのフローが多く見られているとの指摘が多く目につきます。英トラス首相は今回の財政政策について正しいことをしたと発言し財政出動を摘果する意思はない模様。「売却」から一転「購入」に転じ金融市場を混乱させている英政府は市場の信頼を失っており月末調整一巡後は再び市場を混乱させることとなりそう。また米市場では再び金利が上昇し株式市場の反発を抑えつけています。NYダウは前日比458.13ドル安の29225.61ドル、ナスダックは前日比314.130ポイント安の10737.506、S&P500は前日比78.57ポイント安の3640.47で総じて反落。米住宅金利上昇がインフレ圧力を助長。

【金標準先物 日足】

金価格急落の要因となったポンド急落が英中銀の介入で一旦巻き戻されており、ドルが対ポンドでドル安。投機的に売り込まれたNY金も巻き戻されその余韻が残る上昇となりました。ドル円では145円が近づくにつれ先日の円買い介入が意識され、またドルが対欧州通貨で売られ緩やかな円安基調を維持しています。OSE金標準先物はこの2営業日の反発で早々に7700円台を回復しています。月末期末要因による反転上昇の可能性は否めず、ドル金利上昇の他、英国の混乱など為替の不安定要因もまだ多く残っています。ドル円145円が円の防衛ラインとなると円建て価格の上昇にも限りができてしまいますが、米国のインフレ圧力も未だ衰えを見せないことから米国の金融引き締め姿勢は緩む気配はなさそうです。ドル円の上抜けがないとレンジ商いに…。

【白金標準先物 日足】

金価格急落の割に堅調な動きをみせる白金。国内逆ザヤの傾向は続いており現物のひっ迫感が相場を支えているようです。本日NY白金の指定倉庫在庫が前日比で約1トン減少。5月には約10トン以上あった在庫も現在では約5.7トンまで減少してきています。この在庫の切り崩しが中国の輸入によるものとの憶測が強く現物のひっ迫感にもつながっているようです。国内OSEの投資部門建玉内容では海外筋の買い越しが9/22時点まで拡大。今週一時的な急落に見舞われましたが3800円台を維持し日足チャートでは1/2押し。下値堅く堅調な印象です。




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2022年9月29日木曜日

金 英中銀国債買い入れ再開

おはようございます。

金融市場を混乱に導いていた英国の財政悪化懸念にブレーキ。昨日、英イングランド銀行(BOE)は国債市場の崩壊を防ぐために英国債(長期20年以上~)の無制限購入による介入を開始しました。購入オペは10/14まで毎営業日継続。当初10/3に予定されていた保有国債の売却(QT)も10/31まで延期。英中銀はここ数日、複数の投資銀行、資産運用会社から担保請求による強制的な国債売却の可能性があることを警告されていたようです。更なる英国債急落の恐れがあったため介入に踏み込んだとみられます。インフレ抑制のために金融引き締めを早めてきたにもかかわらず、量的緩和(QE)を再開させたことは異常な状態。投機的なポンド売りは買い戻されたものの、財政悪化懸念は解消どころか益々強まる可能性も出てきます。英国債の急騰で長期金利は急低下。前日に4%まで迫った米長期金利10年債利回りも3.737%まで急低下したことで対主要通貨でのドル高も一服しました。
米株式は買い戻される動きとなり、NYダウは前日比548.75ドル高の29683.74ドル、ナスダックは222.133ポイント高の11051.636、S&P500は前日比71.75ポイント高の3719.04。

【金標準先物 日足】

英国の国債購入再開の決定を受けて投機的な国債売りの流れが逆流。4%超えまで上昇していた米長期金利も3.7%台まで急低下しドルが対ユーロや対ポンドで急落したことでドル建てのNY金も買い戻されました。米長期金利も予想政策金利を2年債で超える水準に達していたため10年債で4%ラインはひとつの節目となったか…?NY金12月限セツルメントは前日比33.8ドル高の1670.0ドルで2日続伸。ドル安の流れはドル円では限定的となり1ドル144円を若干割り込む程度で円建てのOSE金標準先物8月限は今朝の日中立ち合いスタート直後7671円(8:45)まで回復しました。ただ英国の介入においても先日の日銀の介入のように大局の流れは変えられないとみられ、アジア時間では再びポンドも買い戻し一巡後売られている様子。ポンド安に一旦ブレーキはかかったものの、財政悪化懸念は残るとみられます。「金」とっては英国の財政悪化懸念以外にもイタリア新政権への政局財政不安の問題もくすぶっており、欧州地域における安全資産の価値が見直されてくる可能性があると考えます。

【白金標準先物 日足】

中心限月となるNY白金1月限は前日比21.1ドル高の860.8ドル。ドル高の修正安により他の貴金属同様に急反発となりました。ただOSE白金標準先物は「金」に比べ急落の幅も限られていたため反発も大きく派手な動きにはなっておらず、まるで「価格の優等生」かのような印象が持たれます(本来はそうではないですが…)。月末・四半期末・年度末(欧米)を迎え、白金の建玉内容では投機的な片建てポジションが減っていたためではないかと推測しますが、4000円以上の水準で売り抜けた一般玉にとっては再び買い場を提供されたと捉えています。3800円台で値固めか?

 

 

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2022年9月28日水曜日

金 対ポンド・人民元でドル最高値

おはようございます。

対主要通貨でのドル高が強まっています。欧州ではロシアからのガス供給パイプライン「ノルドストリーム」でガス漏れが発生したとのことで天然ガス価格が急騰、欧州経済悪化懸念が強まります。ロシア・ウクライナの問題、イタリアでの極右政権の誕生が不安要因となり対ドルでユーロが売られ、英国では大規模減税策、国債増発で財政悪化懸念から英国債売りが強まり英国債利回りが急騰しポンドも対ドルで売られています。ドル高は米企業収益の悪化にもつながることでNY株式も売り込まれています。昨晩の米株式はNYダウが前日比125.82ドル安の29134.99ドルで6営業日の続落となり3営業日連続で年初来安値を更新しています。ナスダックは6営業日ぶりの反発で前日比26.582ポイント高の10829.503、S&P500は前日比7.75ポイント安の3647.29で6/17以来3か月ぶりに年初来安値更新となりました。米長期金利は上昇し米10年国債利回りは一時3.99%と2010年以来12年ぶりの高水準。

【金標準先物 日足】

NY金はドル金利上昇、ドル高が上値を圧迫。前日比2.8ドル高の1636.2ドルのセツルメントでしたが、現在時間外では1632ドルとやや軟調な動き。今朝のOSE金標準先物は寄付き7560円(前日比6円安)で始まりましたがドル建ての弱い動きから軟調推移。ドル円は144.8円付近での水準で横這い推移となっています。週末に発表されたCFTC建玉明細では投機筋の買い越しポジションは65,722枚まで前週から大幅に縮小しています。ショート枚数が増加しており2019年4月以来の少ない買い越しポジションとなっています。ドル金利上昇で米国市場ではMMF(マネー・マーケット・ファンド)に資金が流入し積み上げられている様子。株式市場からだけではなく金利を生まない金市場からも資金がこちらに流れ込んでいるとみられ、NY金市場でファンドの売り込みが増加している要因と言えます。対ドルでポンド、人民元などが最安値を更新しておりドル高が投機売りを誘発。7506円(9/26)の下値を試す動きとみられますが今年5月、8月は400~600円/gの切り返しを見せた水準です。

【白金標準先物 日足】

白金市場でもドル高が上値を圧迫。ドル円市場では22日の円買い介入をおこなったことで介入警戒感もありドル高の勢いはハイペースとはならず緩やかなことからドル建て価格の下落を相殺しきれず円建て価格の下げとなっています。年度末四半期末ゆえにリバランス調整中心の動きと予想されますが、下値を掘り下げていく相場ではないとみられます。

 

 

 

 

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