2020年7月10日金曜日

金 株価反落でリスクオフのドル高円高

おはようございます。

米株式は構成銘柄で全く異なった動き。NYダウは前日比361.19ドル安の25706.09ドル。特にコロナ感染拡大に影響を受けやすい航空株などが大きく売られました。一方、ハイテク株中心のナスダックは前日比55.25ポイント高の10547.75で過去最高値を2日連続更新。ナスダックではリスク選好ムードが続いています。本日の日経記事にも取り上げられていますが、今月7月末で追加の失業給付が打ち切りとなります。また航空会社の雇用支援も9月末が期限となっています。コロナ渦で高い失業率になったとは言え、失業保険受給者のうち76%が失業前の給与水準を上回る失業給付を受け取っていたとのこと。この給付金が米個人所得の減少を食い止め個人消費を押し上げていた要因にもなっていましたが、特例給付金増額が打ち切りになると月400億ドルの個人所得が失われることになり、個人消費の低迷、また航空会社の雇用支援打ち切りで人員削減の懸念が高まります。当然、米政権も追加対策を検討していますが、米連邦政府の財政赤字が年4兆ドルに膨らんでおり金融・財政政策運営が厳しい局面に入っていきます。

【FRBバランスシート】

昨晩発表された統計ではFRB保有資産は6兆9207億ドル。最大ピーク6/10週の7兆1689憶ドルから4週連続で減少し7兆ドルを下回りました。必要とあらば出動しますが、必要なければ無駄に財政出動はしません。本音はできる限り抑えたいはず。

【NY金 日足】
アジア時間終了後、欧州時間入口に1825.5ドル(17:48)まで上昇しましたが、前日高値の1829.8ドルには届かず欧州時間は反落し1811.4ドルまで反落。NY金本セッション時間(21:30)からは持ち直しましたが株式市場が始まり株価が下げだすとリスク選好が後退し対主要通貨でドル高が強まり「金」では利益確定の売りから下げたとみられます。安値1799.6ドル(0:17)まで下げてからは再び買い戻された様子で引値セツルメント(2:30)では前日比16.8ドル安の1803.8ドルで本セッションを終えています。その後の時間外では1810.3ドルまで戻し、東京時間の9:30現在1807ドル付近で推移。これまでの流れから投機筋の買い意欲が続くうちは1800ドル付近を維持する可能性は高いと思われますが、もし反落するとすれば株価の一段の下げによるリスクオフでのドル高の動きが強まるときと考えます。投機筋の再参入で上下の動きがより荒い動きになりやすくなっています。

【東京金 日足】

昨日の日中立ち合いのローソク足では3つ窓を空ける「三空」でした。今朝の動きは上げ過ぎと見た調整とみられます。夜間立ち合いで6272円と前日高値6273円に一文届かず反落。0:00近辺にドルが対主要通貨で買われるとドル高を嫌いNY金が下げ、東京金も連れ安で6210円まで下げ夜間立ち合いの安値をつけています。今朝は寄付き(8:45)6228円でスタートしやや売られる展開で夜間立ち合いの安値6210円を試した動き。対主要通貨でドル買いが続いており、ドル円でも円が買われている動き。リスク選好後退による「ドル買い円買い」の動き。ただ1800ドル維持が確認されると再び投機買いが進んでくる可能性は高く一時的な調整と見るほうが妥当か?




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