5日の米金融市場では主要株価指数が続落。国債は短・中期債を中心に利回りが低下し、ドル指数は下落。翌日に発表される米雇用統計を前に手控えムードの展開でした。米株式は小幅安でNYダウが41.49ドル安の48416.56ドルで2日続落、S&P500も前日比10.90ポイント安の6816.51で2日続落。ナスダックは前日比137.757ポイント安の23057.412で3日続落。前日に売り込まれたブロードコムやオラクルなど一部のハイテク銘柄が大きく売り込まれたことで、3日間の下げとしては2020年以来の大幅な下げ幅となっています。
本日は22時半に11月の米雇用統計が発表されます。政府機関閉鎖のため未発表の10月米雇用統計は非農業部門雇用者数のみ11月分と合わせて公表見込み、10月分の失業率などは公表されない予定。雇用統計で雇用者数の減少や失業率の悪化などが示されると、市場の複数回利下げ期待が後押しされる形となりドル売りが強まる可能性も指摘されています。市場では11月分の予想が5万人増と伸びが鈍化する見込み。
【ドル円 日足】
【NY金 日足】【OSE金標準先物 日足】昨日、OSE金標準先物10月限は4日続伸し、10/17に付けた終値での過去最高値22030円を超え、22055円と終値での過去最高値を更新しました。FOMCにおいて米FRBのハト派スタンスの維持が確認されたことも一つの要因ですが、米ハイテク株からの投資マネーの流出も背景の一つとして挙げられます。週末に米ブロードコムなどの一部のハイテク銘柄が大幅に値下がりし、換金売りとみられる売りもみられましたが、先週から指摘しているように金ETF保有残が世界的に増え続けています。WGCが公表した最新の世界の金ETF保有残は12/12集計でさらに過去最大の保有残となっています。特に北アメリカ地域、アジア地域が増加。またNY金先物市場においても総取組高が増加傾向。このように金市場への資金流入にはAI株から撤退した投資マネーの資金シフトがあると推測されます。これまで金価格上昇の背景には世界の中央銀行の金購入があると言われてきましたが、中銀の購入に加え、ステーブルコイン発行企業の購入などの新たな買い手が増え、これらの企業は資産の裏付けとした保有を目的としているため、短期保有ではなく長期保有が前提。金の買い手の構図に歴史的変化のあらわれ。本日16日のOSE金標準先物10月限は前日比285円安の21770円と3日ぶりの反落でしたが、昨日の終値での過去最高値を更新したことで、日足新値足では10月以来2か月ぶりに陽転し買い転換。陽転直後に一押し入れ、トレンドを作っていく可能性が高いと考えます。【NY白金 日足】【OSE白金標準先物 日足】OSE白金標準先物10月限は前日比180円高の8391円で日中取引を終え、10月以来2か月ぶりに年初来最高値を更新しました。「金」こそ、今年10月に最高値をつけていますが、「銀」「白金」はその10月の価格を上回り高値追いの展開が強まっています。今月は再び貴金属相場の大幅上昇の可能性が高くなっています。
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