2022年9月22日木曜日

金 FOMC 3会合連続で0.75%利上げを決定

今朝未明3:00米FOMC後に発表された米政策金利は0.75%の引き上げで3.00~3.25%としました。2022年末金利見通しでは中央値4.4%(前回3.4%)、2023年末で4.6%(前回3.8%)にそれぞれ上方修正されています。つまり年内残り11・12月の2会合で1.25%(0.25%×5回分)の金利引き上げが見込まれます。市場のコンセンサスは11月0.75%12月0.50%となりますが、米パウエルFRB議長は痛みなくインフレを抑制する方法はないとして住宅市場が鈍化されることも踏まえ、ある程度経済が減速することも容認していると言えます。ハト派的な見方を寄せ付けない強い意思が示された会見でした。
一方本日昼には金融政策決定会合を終え、日銀は現行の金融緩和政策の維持を決定、フォワードガイダンスの変更もありませんでした。日本の緩和政策と米国をはじめ世界各国の金融引き締め策との政策の違いがより大きくなります。ドル円は発表直後一時145円を突破する円安ドル高が進み乱高下しましたが、日本時間が終わった後も再び145円台を回復し更に円安ドル高が進んでいます。

※追伸 17:21神田財務官が円買い介入をおこなったことを発表。

【金標準先物 日足】

NY金12月限は昨日ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻についてTV演説し、部分的動員令に署名し30万人に及ぶ予備役を招集すると発表。地政学リスクが高まり金に買いが集まりました。欧州時間は堅調に推移しましたが対ドルでユーロが売られ結果的にドル高が上値を徐々に圧迫。3:00にFOMC声明が発表されると直後に1661.3ドル(03:06)まで約15ドル急落。ただ3:30からパウエル議長の会見が始まる頃には売りが一旦一巡し、米長期金利も材料を織り込んだことで低下。NY金12月限は1696.9ドル(03:54)のプラス圏まで反発しましたが、再び対主要通貨に対してドルが強まっていったことでアジア時間では軟調に推移し1660ドル台で落ち着いています。本日のOSE金標準先物日中立ち合い終値は前日比26円高の7717円で取引を終えています。ドル建ての軟調な動きをドル高円安が相殺した結果となりました。金利を生まない金は金利が上昇する局面ではどうしても人気が落ちますが、ドル円の今後も日米金利差拡大傾向は続く見通しからもドル高円安の傾向は一層強まることが予想されます。24年ぶりに145円を突破し1998年の147.64円が視野に入り150円超えも意識されてくることが見込まれるため、円建ての金価格は下値を切り上げていく流れは変わらないと考えます。

【白金標準先物 日足】

OSE白金標準先物は昨晩の夜間立ち合いで6月以来3か月ぶりに4100円を突破し4109円(21日20:09)まで上伸。ただその後は対主要通貨でのドル高がドル建て商品価格の上値を抑えることとなり株安にも引っ張られ反落しました。スイスやノルウェー、英国の政策金利引き上げも予定されており世界的な金融引き締めが強まることが世界経済の減速懸念を煽り商品価格を圧迫。ただ為替相場は全体的に投機筋がドル買いに傾注していることからも、この夕方以降巻き戻しの動きもみられ、商品価格もそれに呼応し反転の動き。ただ今後は材料出尽くしのドル買いポジションの調整が一巡後は再びドル買い円売りの勢いは強まるものと考えられ国内円建て価格では下値を切り上げる動きとなることが予想されます。


 

 

 

 

 

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