2020年9月11日金曜日

金 ECBユーロけん制なし

 おはようございます。

米株式は反落。NYダウは前日比405.89ドル安の27534.58ドル。ナスダックは前日比221.97ポイント安の10919.59と再び大型ハイテク株が売られ下げ幅を広げました。米共和党の追加経済対策法案が米上院で採決にかけられましたが52対47で可決に必要な60議席は獲得できず否決に終わっています。
昨晩のECB理事会では金政策は全て据え置き。ラガルド総裁の会見でも上昇しているユーロについては注視するとしたものの強い警戒感を示すことはありませんでした。それよりも欧州通貨ではポンドが3月以来の大幅な下落幅。英・EU間の交渉がこじれています。ECBでは景気見通しを前回から上方修正していますが、欧州圏の新型コロナウイルス新規感染者が再び増加傾向にあり、感染拡大の中心が米国から再び欧州に広がる懸念も出てきており警戒が必要かもしれません。 


【NY金 日足】

NY金は3日続伸。中心限月12月限は前日比9.40ドル高の1964.30ドル。連休明けからやや総取組高が増加しており8/4以来の56万枚台。ECBでユーロに対するけん制発言がなくユーロが全面高となるなかで金価格も上昇。株価も取引開始(22:30)から買い先行の展開でしたが、英・EU交渉の対立が伝わりユーロドルも1.19を超えたところで一服すると反転の動きとなり金価格のみならず株価も下落。中心限月12月限の金の高値は1975.2ドル(23:10)となり朝方まで軟調推移し安値は1948.6ドル(04:26)。米与野党超党派による協議ももはや放棄された状態で大統領選後まで追加経済対策の成立は難しいとの見方が強まりました。日足チャートでは一目均衡表の基準線が1981.7ドルに位置しており上値抵抗となっています。一方先行スパンの雲も切り上げてきて交差してきて来週には交差。持ち合いも終盤となってきて放れる動きも近いか?今週の取組高増が買い方売り方にとって吉と出るか凶と出るか?下振れを期待していますが、上抜けの場合は見直しも必要。


【金標準先物 日足】

夜間立ち合いの高値は6717円(23:09)で6営業日ぶりに6700円台を回復。ECBでユーロ高に対するけん制発言がなかったことでユーロ高ドル安が進み上昇。ただ6700円台は維持できず6634円(04:25)まで反落しています。三角持ち合いも終盤に入ってきており、基本は放れについていくべきでしょうが、来週末の米メジャーSQまでの株価の下落、ドル高を予想し相場観は未だ売り方針を維持してみています。

 

 

 

 

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