2021年6月25日金曜日

金 米インフラ投資計画超党派と合意

 おはようございます。

米株式は米バイデン政権と上院超党派のインフラ投資計画を巡る協議で合意したことを好感し3指数とも力強い上昇となりました。ここに来てようやく実現に向けて前進とみられますが、一方財源とされる法人税率引き上げは見送られています。また米大手金融機関におけるストレステストの結果を受けて配当規制が撤廃される見通しから金融株などが買われています。NYダウは前日比322.58ドル高の34196.82ドル。また米長期金利も落ち着きを見せておりナスダックは前日比97.98ポイント高の14369.71で5日続伸、3営業日連続で過去最高値を更新。S&P500株価指数も前日比24.65ポイント高の4266.49で 過去最高値を更新。なお、今回合意された超党派グループ案のインフラ投資計画は8年間で1兆2000億ドル規模と当初のバイデン政権が目指す2兆ドル規模からは減額しており、国債増発懸念はあるものの今後の審議にまだ不透明感が残る内容のようです。

 

【金標準先物 日足】

NY金8月限は前日比6.7ドル安の1776.7ドルで前日の上昇分を削りました。米株式の上昇により若干金利は上昇し、ドル高の気配から安全資産としての魅力は低下。NY金日足では100日移動平均線が1794.4ドルに位置しており上値はまだ抑えられている様子です。総取組高は6/23時点で453,502枚まで減少。SPDR金ETF残高も1042.87トン(24日現在)と月初から若干減少しておりリバランス調整がされていると推測されます。本日のニュースからも7月に向けてインフラ投資計画やそれに伴う財源確保の問題が多く潜在しており、金価格の大きな変動要因になってくる可能性があるとみています。


【白金標準先物 日足】

NY白金中心限月7月限は4営業日続伸。17日FOMC後に割り込んだ200日移動平均線を再び回復しつつあります。インフラ投資計画など好感材料が出たのもありますが、ナスダック市場など成長期待を先行して買う傾向が再び強まってきているムード。四半期末を終えてからが重要になると考えますが、安値からの上昇で一般投資家は買いポジションが減少傾向。要するに戻り売り志向が増えてきています。個人的な視点から言えばこのような場合は上昇パターンか…?