米国債利回りがFRB当局者の発言で上昇し、30年債利回りは一時2004年以来の高水準を付けました。米フィラデルフィア地区連銀のポールソン総裁や連銀のウィリアムズ総裁が、さらなる利上げが必要となる可能性が高いとの見解を示したことに加え、イエメンの親イラン武装組織フーシ派がサウジアラビアに攻撃をしたことで原油価格が一時、取引時間中に前日比で5%高の大幅上昇。米国とイランがホルムズ海峡の再開について協議していると報じられたのを受け、取引時間中の高値からは後退しましたが、不安定な動きが続いています。
米10年国債利回りは5.20%(一時5.22%)、30年債では一時5.50%へと2004年以来の水準まで上昇しました。米株式は原油高、金利高が重しとなり、NYダウは前日比161.61ドル安の51349.98ドルと3営業日続落。一方でナスダックは前日比3.337ポイント高の26939.373、S&P500は前日比1.9ポイント安の7704.13と高い水準を維持しています。ドル円は一時9/2以来のドル高円安水準となる159.03円(00:34)を付けました。
【ドル円 日足】
【米10年国債利回り 日足】
【NY金 日足】
【OSE金標準先物 日足】24日のNY金12月限は前日比20.40ドル安の4298.0ドルと4営業日続落。原油高とFRB当局者らの追加利上げの可能性を示唆する発言により上値の重い展開が続いています。ただ25日今朝のアジア時間では4330ドル台まで反発しており、国内のOSE金標準先物8月限は前日比105円高の22480円(10:50)と反発しています。
以前9/16のコメント『米長期金利上昇が「金」に与える影響』で指摘しましたが、「金」にとって金利上昇は上昇要因と下落要因の両方の側面を持ち合わせています。その時の市場の解釈によってどちらか側が優先される動きを見せますが、得てしてその後は真逆の展開となることは少なくありません。現在2026年の金利上昇局面は、2007年の金利上昇局面と似たような展開。2007年は米住宅バブルによって高インフレ経済となり、FRBが利上げを実施。最終的には住宅バブル崩壊でリーマンショックをもたらす結果となりました。その後、世界的にマネーを大量発行し、市場に資金供給を続け、その供給されたマネーはいまだに吸収しきれず、市場に出回り、株価など金融資産に流れ、資産バブルをもたらし、現在に至ります。
米10年国債利回りが5%を超える水準は、「米国債への不信」と指摘されます。世界中にばらまかれている米国債は金利が5%以上つかないと買ってくれないということです。日米の蜜月の関係から、日本は多くの米国債を保有。しかし、中国やロシア、東欧諸国、中東の途上国などは米国債保有を減らし、その外貨準備としての代替を「金」に移し購入していることが、現在の「金」市場の背景にあります。
2007年金利上昇のその後、「金」価格はどうなったか?
2026年、年初から6か月間下落し、今は粛々と次の展開をうかがっている時間帯です。
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