金 日銀金利上昇許さず

日銀は午前中国債「指し値オペ」を実施。5年から10年以下の短期国債買い入れ額も4500億円に増額。米国を筆頭に世界的な金利上昇から国内長期金利の上昇観測に歯止めをかけるべく「0.11％」で無制限買い入れを実施し国内の長期金利は低下。これを受け手ドル高円安の動きに。日銀はこれ以上の金利上昇は許容できないといった姿勢を強く示しています。

【NY金　日足】

米長期金利は上昇していますが、ドル金利とともに欧州債の利回りも上昇。これによりドル高は進まずユーロ高ドル安の動きにより「金」は反発。前日の総取組高は552,035枚と前日より減少していますが、これで調整が終わりかどうか？今晩の雇用統計は平均時給の上昇が見込まれておりインフレ見通しも強くインフレヘッジの側面が強く意識されているとの見方もありますが、それを裏付けるFTF残高や取組高からはまだ判断できず。予想レンジは1,360～1,330ドル。


【東京ドル円　日足】

昨晩のドル円の高値は109.74円。


【東京金　日足】

 3日続落して新値足陰転後に反発3日目。対円ではドル高ですが対主要通貨、特に対ユーロに対してはドル安の状態が続いておりドル建て金は高い水準を保っています。今日の日銀指し値オペは年初から燻っていた日銀の緩和縮小観測を真っ向から否定する動きであり日銀は金利上昇を容認せず緩和姿勢を継続するという意思表明でもあり、今晩の欧米市場がこれをどう評価するか？ドル安反転の要因にもなり得ます。持ち合いのなかのドルとドル建て価格の狭間での東京金価格。ボリンジャー中心線は4,733円。戻りと判断するのはここまで・・・。4,750～4,690円。

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