日米金融政策 為替への影響

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昨晩はムニューチン米財務長官がワシントンで開かれたイベントで税制改革案を「極めて近いうちに」提示すると明言しました。詳細については触れられませんでしたが「抜本的かつ有意義で大幅な経済成長をもたらすだろう」と述べています。しかし法案の議会通過については年内を目指すということで実行されるまでには苦難の道のりとなりそうです。

また、日銀の黒田総裁は年間80兆円の国債買い入れペースを維持すると現在の政策を当面維持する方針を示しました。目標の物価成長率は2％で今だ0％で遠い道のりであると、現状の政策の正当性を示しています。

日本時間21日午前からワシントンでG20開かれ、その前には日米財務相会談がおこなわれています。日本は日銀の金融政策の正当性を主張し、トランプ氏が表明してるドル高への懸念に対してどう折り合いをつけていくか・・・。


米株式は反発。NYダウは前日比174.22ドル高の20578.71ドル。好調だった企業決算が好感され、ムニューチン米財務長官の税制改革案に関する発言が後押し。またフランス大統領選挙の世論調査においてマクロン氏の優勢が伝えられ欧州リスクに対する警戒も薄れたようです。ドル円では日銀黒田総裁のコメントから量的緩和政策が当面続くとの見通しから円が売られ109円台のドル高円安。米長期金利は横ばい、米10年国債利回りは2.23％。


【NY金　日足】

 4/20時点のSPDR金ETF残高は854.25トンで前日比6.51トン減。4/19時点の取組高は468,050枚で増加は足踏み。しかしまだ月初からのSPDR金ETF残高の増加によりリスク懸念の高まりが確認されています。昨晩は日銀黒田総裁の発言から円が売られたかたちですが、ドル建て金の下値は固く横ばいで推移。フランス大統領選挙もマクロン氏優勢が伝えられていますが既に市場は織り込んでいる様子で、注目は5/7の第二回投票に移っている可能性もありそうです。流れは堅調変わらず。予想レンジは1,310～1,280ドル。



【東京金　日足】

 一目均衡表の雲が下値抵抗となり反発。NY金は横ばいでしたが、円安分で上昇。取組高は82,311枚に増加しています。あまりに動きがなく買い方も勢い続かず、がしかし崩れるわけでもなく・・・。持ち合いが続けば続くほどその後の動きも大きくなると期待しています。ある意味値段を凝視せず放っておくぐらいがちょうどいいかもしれません。予想レンジは4,510～4,460円。


【東京白金　日足】

市場で狼少年が叫んで走り回っているかのような動き。「上がるぞ～」「下がるぞ～」と同じレンジを行ったり来たり・・・。当方の考え方は変わらず売り方針を続けています。もう数日すると遅行線が実線に交わってきます。ここらが時間的な臨界点でしょうか。予想レンジは3,450～3,380円。


【東京ドバイ原油　日足】

 一目均衡表基準線に到達して約半値押し。NY株も反発してひとまず株価下落は免れた感がありますが、引き続き株価を注視しておくことは必要と考えます。目先は戻り売りスタンス。予想レンジは36,500～35,000円変わらず。



【東京ゴム　日足】

 明らかに下げ相場への流れは明らかのように考えています。しかし、昨日のように突然急落したかと思えば急反発。「何で？」正直私には説明できません。ただこのように突発的に荒れてしまうのが現状の取組内容だと考えます。大枚では張れません。博打の市場との認識です。


【東京とうもろこし　日足】

 輸出成約高は84万8,200トン。今年度累計では5,006万トンとなり昨年同期比では43.3％増加しています。しかし昨晩はシカゴ小麦相場がレンジ下限を割り込み下落し、その連れ安と見られます。シカゴコーンはレンジ内で留まっています。この動きではまだファンドは売り越しでいると見られますのでショートカバー狙いの買いスタンスで見ています。

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