2016年6月25日土曜日

英EU離脱現象は、氷山の一角?

こんにちは。

昨日は国内の商品市場は怒涛の動きでした。 英国民投票の結果に一喜一憂する為替や株式の動きと同様に激しく乱高下しました。
結果は大方の予想を覆し「離脱」派に軍配。キャメロン英首相は結果を受けて即座に辞任を表明しました。

今回の結果を受けて、今まで統合・拡大路線を取ってきた欧州経済に大きな打撃を与えたとともに先行き不安が広がってしまうのは避けられません。

そもそも、今回このような結果となった原因は?

今年の米大統領選挙戦でも、同じような現象が起きています。共和党トランプ氏の躍進と思いを重ねる方も少なくありません。経済が低迷している状況で有権者は『何かが変わって欲しい』と考えるのが自然の摂理。今回の英国民投票でも残留派が訴えていた離脱した際のリスクも、EU離脱派の有権者の耳には届きませんでした。現状に不満を抱いている人々にとっては『今』よりも『変わるかもしれない未来』に賭けたということでしょうか。

リーマンショック以降、世界中が金融緩和によって経済を下支えして景気を回復させてきたように思われていましたが、現実はどうなのか・・・?日本は『アベノミクス』と騒がれていた景気回復は思うように進まず、欧州も現在金融緩和を続けている状態。昨年一足早くゼロ金利を解除に出口に向かった米国でも今年に入り、何だかんだと利上げは見送りが続いています。経済の低迷で国民の「今の時代をいきる」不満が選挙結果にあらわれたとなると、米大統領選挙ももしかして?7月の参議院選挙は?東京都知事の一連の件も似たようなものかもしれません。

『相場』というのは素直に実態をあらわしていることをあらためて感じる一日でした。



【来週の予定】
6月27日(月) <国内>
6月末権利取り最終売買日
6月28日(火) <国内>
2年国債入札
<海外>
米1-3月期GDP確定値(21:30)
米4月S&Pケースシラー住宅価格指数(22:00)
米6月CB消費者信頼感指数(23:00)
EU首脳会議(~29日)
6月29日(水) <海外>
米5月個人所得・消費支出(21:30)
米5月中古住宅販売仮契約(23:00)
6月30日(木) <国内>
5月鉱工業生産(8:50)
<海外>
米新規失業保険申請件数(21:30)
米6月シカゴ購買部協会景気指数【シカゴPMI】(22:45)
7月1日(金) <国内>
5月家計調査(8:30)
5月失業率・有効求人倍率(8:30)
5月全国消費者物価【CPI】(8:30)
6月調査日銀短観(8:50)
6月消費動向調査(14:00)
6月新車販売台数(14:00)
<海外>
中国6月製造業PMI(10:00)
米6月ISM製造業景況指数(23:00)
米5月建設支出(23:00)
米6月新車販売台数






CFTC建玉明細 2016/6/21現在】

ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
79,398
27,102
52,296
144,710
NY
358,825
66,096
292,729
571,517
NY
106,942
26,699
80,243
205,618
NY白金
45,372
16,073
29,299
64,950
NYパラジウム
15,251
13,333
1,918
23,998
NY原油
515,227
196,632
318,595
1,726,381
シカゴコーン
509,777
180,892
328,885
1,479,366
シカゴ大豆
317,066
74,583
242,483
865,099




相場見通しはあらためて週明けに投稿いたします。


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