2026年6月17日水曜日

金 ウォーシュ新FRB議長での初のFOMC

おはようございます。

昨晩の米株式はNYダウが連日の最高値更新。米国とイランの覚書合意で原油価格が下落し景気敏感株が買われました。一方でナスダック、S&P500は反落。本日の米FOMCにおいて政策金利据え置きが予想されていますが、今後の金利見通しやインフレ率予想が注目されており、想定よりもタカ派的な内容となればハイテク株中心に株式市場にとっては重荷になるとの警戒から、ウォーシュFRB議長下での金融政策決定を控えて様子見ムードとなった模様。NYダウが前日比328.64ドル高の51999.67ドル、ナスダックが前日比307.598ポイント安の26376.343、S&P500は前日比42.94ポイント安の7511.35。

日銀が昨日16日の金融政策決定会合で、11日のECBに続き、半年ぶりの利上げを決定。政策金利は1%と31年ぶりの高さに達し、追加利上げにも意欲をみせました。今晩の米政策金利発表では据え置き予想ですが、年内の金利見通しについて市場は米・イランが戦闘終結に向けた覚書に署名したが、主要中銀がすぐにハト派方向に修正することはないと予想する声が多く聞こえます。UBSやゴールドマンサックスなどは年内利下げの可能性を撤回し、2027年度に先送り。今回のFOMCではタカ派的トー‌ンを打ち出す見方が多く示されています。しかし一方で年内の利下げ見通しをそのまま維持しているのがウェルズファーゴとシティグループ。米シティグループは、ウォール街の主要な金融機関が利下げ予想の撤回や利上げを織り込む中、ウォール街で唯一、依然としてFRBが年内(9月・10月・12月)に各0.25%の利下げを行うと予想。労働市場の軟化が今後3カ月で鮮明になり、市場が再び利下げを織り込むという見解を堅持しています。昨晩の米長期金利では、長短金利差が縮小。イラン紛争勃発後、長短金利差は縮小傾向にあります。一般的に見れば、中央銀行による金融引き締め(利上げ)で「短期金利が大きく上昇する」一方で、インフレ抑制や将来の景気後退の懸念から「長期金利はあまり上がらない(または下落する)」という現象。今回の米国イランの戦闘終結合意で原油価格が下落したことでインフレが抑制され、さらに労働市場の軟化が今後示されることになると、あながち年内米利下げの可能性は否定できません。ウォーシュ新FRB議長の政策運営に注目。

[FEDウォッチ]

[米長短金利差]



【ドル円 日足】

【WTI原油 日足】
【NY金 日足】
【OSE金標準先物 日足】 
16日のNY金8月限セツルメントは前日比2.78ドル高の4354.4ドルで3日続伸。原油価格が急落し米長期金利も低下したことでショートカバー(買い戻し)による上昇が続いてきましたが、今晩のFOMCを前にして、買い戻し一巡といった様子。年内の金利、インフレ率見通しについてウォーシュ新FRB議長体制のFRBがどのような見解を示すかが注目されます。米国・イランの戦闘終結合意については、これまで何度となく繰り返されてきており不確実性は拭えませんが、これまでと大きな相違点は原油価格の大幅な下落。原油先物市場においても投機筋の買い越し枚数はイラン紛争勃発前の2月初旬の水準まで減少しており、市場の原油価格上昇への警戒はほぼ後退しています。米国が利上げをおこなう大義が残るのかどうか?疑問が残ります。強いタカ派姿勢が示されなければ、対主要通貨におけるドル高傾向は転換を迎え、金の反騰相場につながる可能性があると考えます。OSE金標準先物4月限は11:00現在、前日比122円高の22914円で推移。


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2026年7月25日(土)
講師:上岡正明氏



 


 
 
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