2022年9月1日木曜日

金 1ドル139円台で年初来最安値

米株式は金融引き締めの長期化が警戒され4営業日の続落。NYダウは前日比280.44ドル安の21510.43ドル、ナスダックは前日比66.934ポイント安の11816.202、S&P500は前日比31.16ポイント安の3955.00。欧州でユーロ圏消費者物価指数(HICP)が発表され過去最高となる前年比9.1%のインフレが示され、ユーロ圏での大幅な利上げ観測からユーロが全面高。また米メスター・クリーブランド連銀総裁が利上げの必要性を強調する発言。来年の利下げを否定するタカ派的な内容であったことから米市場でも長期金利上昇の動きとなり米10年債利回りは3.196%に。2年債も3.459%と直近でのMAX値。週末9/2発表の米雇用統計で雇用の堅調さが示されるかどうか注目されていますが、昨晩のADP全国雇用者数は13.2万人増と予想を大きく下回る内容でしたが、ADPが今月から新たな調査方法を採用しており雇用統計との乖離がどれだけになるのか不透明なこともあり市場の反応は限定的だったようです。
アジア時間ではドル円が1ドル139.67円(10:32)までドル高円安が進んでいます。今年の円の再安値139.18円(7/14)を抜け年初来安値更新。

【金標準先物 日足】

本日の先限8月限終値は前日比31円安の7614円。朝からドル高円安が進みドル円は1ドル139.20円台での推移となっていますが、NYドル建て価格がドル高に押され1710ドル台に下落したことで国内円建て価格も朝からやや軟調となりました。米欧の利上げ観測が強まっておりドル高圧力が金価格の上値を抑えている一方で、円建て価格では円安が下支えとなっています。週末の米雇用統計に注目が集まっており、労働市場の強さが確認されれば利上げ観測が強まりドルが上振れ、株価下落の懸念もありますがここ4営業日で約1500ドルの下げとなっているNYダウでも安値拾いで切り返す可能性も…。円安も140円が通過点と考えると国内円建て価格の下値は限定的と考えます。

【白金標準先物 日足】

本日の白金先限8月限は前日比12円安の3684円で小幅安。朝方は3658円まで売り込まれた場面もありましたが、円安が下支えしています。NYでの取組が増加しており投機筋の売り込みが出てきていると推測できますが、国内は値ごろ感の買いも散見されます。方向性は出にくく未だレンジ相場の様相。




 

 

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