2021年6月10日木曜日

金 バイデンインフラ投資計画協議決裂か

おはようございます。

米株式は主要3指数下落。NYダウは3営業日連続安で前日比152.68ドル安の34447.14ドル。ナスダックは4日ぶりの反落となり前日比13.16ポイント安の13911.75。S&P500株価指数は2日続落で前日比7.71ポイント安の4219.55。昨晩はバイデン政権と野党共和党とのインフラ投資計画協議が決裂し、インフラ投資計画で恩恵を受けるとみられる資本財に関する業態の株が売られた模様。消費者物価指数の発表待ちとみられていますが、週末のメジャーSQも控えており積極的な手口が出にくい状況かもしれません。またインフラ投資計画の協議が決裂したことで国債増発懸念も和らぎ債券買いにもつながっています。米長期金利は低下。米10年国債の入札がありましたが、応札倍率は2.58倍と1年ぶりの高水準で1.5%を割り込み1.492%で取引を終えています。

 

【金標準先物 日足】

NY金中心限月8月限セツルメントは1.1ドル高の1895.5ドル。米長期金利は10年債で1.5%を割り込み低下していますが、金の反応は今ひとつ。実質金利はまちまちの動きとなっているためとみられます。ただ物価上昇については企業業績などからも原材料高騰によるコスト増の傾向が見受けられ企業収益に悪影響を及ぼし始めています。本日のCPI発表で物価上昇を示されても現在のFRBの姿勢からすれば早期で金融緩和縮小に政策変更していく可能性は低いとみられ、物価上昇が支援材料になっていくもの考えます。

 

【白金標準先物 日足】

今週は日中立ち合いでは陰線引けが続いており、本日も先週の安値4050円を試す動きで軟調地合いとなっています。テクニカル的な動きとみられますが、昨晩バイデン大統領のインフラ投資計画を巡る与野党協議が決裂したことは、計画の先行き不透明感が強まり白金にはマイナス要因に働いているとみられます。直近高値4447円(5/11)以降、値下がり傾向が続いてきていますが、この間総取組高は30000枚台から35000枚に増加してきています。どちらかと言えば売り込み型の動きですが、先日の指摘通り売り方は「事業法人」、買い方は「一般投資家」といった構図。上値は切り下げつつも下げきれないジレンマも抱えているような印象です。4000円割れを狙うような安値追いが募れば下げ止まるか…。



 

 

 

 

 

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