2020年9月1日火曜日

金 ドル安背景に2000ドル迫る

米株式ではこれまで相場をけん引してきたアップル、テスラが株式分割後の取引初日。NYダウは利益確定が先行し前日比223.82ドル安の28430.05ドルでしたが、ナスダックは79.83ポイント高の11775.46で2営業日連続の史上最高値更新。本日、中国製造業PMIが9年ぶりの高水準となり人民元が上昇し、ドルが全面安の動き。ユーロドルも1.20目前まで進んでいます。

 

【 NY金 日足】

NY中心限月12月限のセツルメントは前日比3.7ドル高の1978.6ドル。NY時間は1987~1967ドルの小動きでしたが、アジア時間10:00過ぎに中国経済指標を受けて対主要国通貨でドル全面安の動きとなり急速に上伸。先週のパウエル議長講演時につけた1987.0ドルを超えて1997.6ドル(12:32)まで高値をつけています。昨日の米クラリダFRB副議長の講演でも追加緩和期待を高める内容ではなく2000ドルを突破し更に上値を追うには新たなファンダメンタルズの出現が必要と考えますが、ドル安を背景に下支えられている堅調な動き。ただ米国は週末の3連休を控え2000ドルの節目は抵抗が強いのでは?


【金標準先物 日足】


 国内日中立ち合い開始は6707円(8:45)の小動きスタート。10:00過ぎからドルが対主要国通貨でドル安が進み、ドル安を背景にドル建て金価格が上伸。円建ては4日続伸となりバフェット金鉱株買いの報道で持ち上がった戻り高値を伺う動きとなっています。終値ベースの戻り高値6783円(8/18)を超える場合、買戻しが強いられる動きがあるかもしれませんが、前回の戻り局面6800円を超えたところは国内でも買わされた一般投資家も少なくなく、フロアムードからは上値抵抗は強い印象を持ちます。基調転換の先行指標になりやすいMACDはまだゴールデンクロス手前であり、この戻り局面は売り場提供と判断しています。

 

 

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