8日の米株式は、イランとイスラエルが相互の攻撃停止を表明したことを受けまちまちの展開。NYダウが前日比80.77ドル安の50786.01ドル。ナスダックは半導体株が反発し、前日比220.230ポイント高の25929.662、S&P500が前日比21.99ポイント高の7405.73でした。
日経平均株価は4日ぶりに反発し、前日比1,392円03銭高の65,416円63銭で取引を終えました。米・イラン協議を巡って一部メディアがトランプ大統領の「非常に力強い合意にかなり近い」との発言が報じ、海外筋による先物買いが相場を押し上げたとの指摘がみられました。
[NY金と米政策金利の推移]
【NY金 日足】
【OSE金標準先物 日足】
8日のNY金8月限は前日比1.9ドル安の4363.4ドルのセツルメント。200日移動平均線を割り込み急落した前営業日5日の総取組高は332,858枚。ただ直近4500ドル割り込み急落した5/27には、中心限月移行で新規買いが弱く、8営業日連続で総取組高が減少していたのに対し、4500ドルを割り込んだ6/3から3営業日連続で総取組高が増加。つまり、5月末では資金流出により値下がりしたのに対し、今月の値下がりでは資金流入がみられています。安値拾いの買いとともに売り込んだ手口も出ていたことが考えられます。これまでの買い方の脆弱さによる値下がりから、買い方売り方が拮抗してきている傾向とみてもよいかもしれません。9日のOSE金標準先物4月限は前日比217円高の22932円で取引を終えています。
WGCのレポートでは金利引き上げが「金」にとって必ずしも値下がり要因とはならないことが指摘されています。過去の傾向では、金利引き上げは政策の信頼性と経済的正常化を示すことが多いですが、現在の状況においては次のような兆しをもたらす可能性を指摘しています。
①資源ナショナリズムによる持続的なインフレ圧力
②米国および海外の財政負担
③FRBに対する不信や政治圧力等のリスク
直近の利上げサイクルは2022年のウクライナ紛争勃発時。米国はゼロ金利から1年で5%利上げをおこない、金価格を圧迫しました。しかし現在、米国の政策金利はすでに3.50-3.75%。週末の米雇用統計によって米利上げ観測が高まり「金」の急落を招きましたが、利上げ観測も2026年末に0.25%利上げを1回するかどうかという程度です。今の利上げ観測が今後長期にわたって金価格を圧迫するようになるとは考え難いです。
米国とイランの協議の行方に左右されますが、今は警戒しつつ、将来来る相場に備える時間。
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