2022年10月6日木曜日

金 長期金利上昇ピークアウト観測で債券買戻しへ

おはようございます。

昨日は前日まで低下していた長期金利がアジア時間、欧州時間で反転上昇。米10年国債利回りは前日に3.6%割れまで低下していたものが3.7%を超え3.789%まで回復しました。米ADP雇用者数では20.8万人と前月から改善し労働市場の堅調さが示され、利上げの必要性が高まることに。また9月ISM非製造業も市場予想を上回る56.7と景気の底堅さが示されています。ただこれを前後に米長期金利上昇も一服しNY終値時間では10年債利回りが3.755%となっています。株式市場も金利上昇で小反落。NYダウは前日比42.45ドル安の30273.87ドル、ナスダックは前日比27.767ポイント安の11148.638、S&P500は前日比7.65ポイント安の3783.28で終えています。今晩の新規失業保険申請件数、明日晩の米9月雇用統計を控えての動きです。

【金標準先物 日足】

夜間立ち合いは早い時間で金上昇を嫌い反落。OSE金標準先物は7872円(19:24)まで反落しましたが米長期金利上昇が一服すると再び反転し上昇し夜間立ち合い終値は7941円(06:00)まで回復。日中立ち合い寄付きは7945円(08:45)でスタートし10:59現在で7971円まで上昇。米長期金利が低下傾向でドル建て価格が昨晩セツルメントNY金12月限で1720.8ドルから1730ドルを回復してきており国内の日中立ち合いでは高値更新し夜間での直近高値7984円(10/5)に迫る勢い。SPDR金ETF残高は10月に入り3営業日連続の増加で「金」への資金還流とみられる兆候も見え始めています。
 
【白金標準先物 日足】
国内OSE白金標準先物では逆ザヤが急拡大。本日11:00を過ぎた段階で当限10月限4289円、先限8月限4095円でその差195円まで拡大中。当限の納会事情もありますが、各限月約30円前後の逆ザヤとなっており『逆ザヤに売り無し』の展開か?長期金利の巻き戻し、ドルの巻き戻し、ドル建て貴金属市場での巻き戻しが強まる傾向。

 

 

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