2022年9月12日月曜日

金 海外勢日本の円安対応策を警戒

おはようございます。

週末は日本時間に岸田総理と日銀黒田総裁の会談が伝えられました。また前日の日銀・財務省・金融庁の三者会談に続いて、鈴木財務相、日銀黒田総裁から円安けん制ととれる発言が日本の円安対応策への警戒感を強め大きく円高ドル安に振れました。141.49円(9日19:46)まで円高ドル安が進み一巡すると142円後半まで持ち直しましたが、週明けの現在も142円中盤での推移となっています。米市場ではFRB高官から9月FOMCで0.75%利上げを支持するタカ派発言が続き金利上昇への警戒感は強まっていますが、ドル高は一服しており株価も安値拾いもあり3営業日続伸となっています。NYダウは前日比377.19ドル高の32151.71ドル、ナスダックは前日比250.179ポイント高の12112.307、S&P500は前日比61.18ポイント高の4067.36。

【金標準先物 日足】

今朝のOSE金標準先物は前日比26円安の7845円でスタート。NY金12月限は前日比8.4ドル高と小幅な反発にとどまり円高ドル安で上値が抑制されています。米9月FOMCは9/20・21に開かれるためFRB高官らの発言が自粛されるブラックアウト期間となり、9月FOMCでの利上げ幅を探る手掛かりは明日発表される米8月消費者物価指数が焦点になりそうです。海外勢からは日本の円安対応策に警戒が強いようで、これが145円からの円高を誘ったとみられますが、ドル金利上昇を見込む投機筋の債券売りポジションも拡大中。これとともにNY貴金属も投機的な売り込みを積み増している模様。ただ売り崩せるほどの勢いの強さはないとみています。ドル円は目先の調整と捉えています。

【白金標準先物 日足】

NY白金中心限月10月限は前日比10.5ドル高の876.9ドルで5営業日続伸。CFTCでは2週連続で投機筋売りポジションとなっており拡大していましたが集計日の9/6(833.9ドル)ではボトムアウト後に反発している最中で更に買戻しが進んでいるものとみられます。上値抑制は円高ドル安によるものとみられますが、国内は一般玉のヤレヤレ売りか?

 

 

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