2020年7月9日木曜日

金 NY金総取組高増加で上昇強まる

おはようございます。

米株式は反発。来週からの米企業の2020年4-6月期決算発表シーズンを前にして材料に欠けるなか、引き続きリスク選好ムードは続いているようです。NYダウは前日比177.10ドル高の26067.28ドル。ナスダックは前日比148.61ポイント高の10492.50で2日ぶりの過去最高値を更新。同時にコロナ感染拡大への懸念も続いています。米国の累計感染者数は300万人、死者は13万人超。世界全体の感染者数1000万人の33%、死者50万人の26%が米国ということになります。

【NY金 日足】
アジア時間から欧州時間にかけての時間外で上昇基調が強まり前日の直近高値1810.8を上回り高値更新。対欧州通貨、対新興国通貨によるドル安が背景にあったとみられますが、先物市場における投機筋の買いの勢いが強まっての上昇。NY時間に入ってからも更に続き高値1829.8ドル(23:25)まで上昇。NY時間午後からは伸び悩み引けに向けて軟調となりセツルメントは前日比10.7ドル高の1820.6ドルで終了。引け後時間外で1815.6ドル(3:45)まで下げ1820ドルまでの戻りを繰り返し、現在1816ドル付近で推移。総取組高は前日の7/7現在で572,776枚まで増加しており投機の新規買いも膨らんでいる状況がうかがえます。

【NY金 総取組高】

【東京金 日足】
夜間立ち合い開始から上昇の勢いが強まり高値更新が続きました。夜間立ち合いの高値は6273円(23:25)をつけ、その後は6233円(3:50)まで反落。8:45の朝の寄付きは6245円で始まり安値6233円までのレンジの中で推移しています。相対力指数(RSI14日)が70%に達し高値警戒レベルではありますが、NY金が取組増加を伴いながらの上昇となっており勢いが強くなっています。短期筋売買が主導しているため一時的な反落はあれど、まだ勢いが衰える気配がありません。来週から米企業決算発表が続きますが現在のリスク選好ムードから好材料として捉えられやすい地合いのため、リスクオンによるドル安傾向が続きながら投機の勢いが増す流れとなりそうです。NY総取組高、投機筋の買いがどこまで膨らむか?が高値となるポイントとみられますが、昨年12月からの下値支持線と並行した上値ラインをトレンドラインと考えると7月中であれば1850ドル以上は行き過ぎになると考えます。リスクオンではドル安にもなりますが円高にはなりにくくなるので107円台が維持されると考えると高値目安は6390~6360円+αか。





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