2021年7月9日金曜日

金 安全資産買い

 おはようございます。

米株式市場は悪材料が重なり前日の最高値近辺から反落の動き。NYダウは前日比259.86ドル安の34421.93ドル。ナスダックは前日比105.28ポイント安の14559.78、S&P500株価指数は前日比37.31ポイント安の4320.82と主要3指数ともに下落。アジア時間帯から米株式も時間外で下げ足を強めました。中国当局におけるネット関連企業への規制強化、また日本での東京緊急事態宣言・東京五輪の無観客による実施の決定などを受けてリスク回避の動きが強まった模様。欧州での金融政策の戦略見直しを受けて下げ止まったものの、米時間では新規失業保険申請件数が予想を上回り、株価の戻りも限定されました。米長期金利はリスク回避の動きから債券買いが強まり前日に続き低下。米10年国債利回りは1.295%。

 

【金標準先物 日足】

<米実質金利とNY金価格>
国内円建ての金価格は円高に押され続落。夜間立ち合いは6326円(00:15)まで一時売られ、6363円(5:30)で終了しています。ドル円が110.50円近辺から109.50円近辺まで約1円の円高ドル安が進み国内価格を押し下げました。NY市場においては中心限月8月限は1800ドルを挟み高値1819.5ドル(21:45)から安値1793.5ドル(0:15)の限られたレンジになっています。7月に入り長期金利の低下が目立っていますが、連動する形でNY金の総取組高は緩やかながら増加傾向。米国債買いが進んでいる中でリスク回避目的の金買いの動きも一定量存在していると思われます。ただ下支え程度であり相場を押し上げる程の勢いはまだないようです。しかしこのまま米長期金利の低下が続くと米実質金利の低下がさらに進む可能性があります。金価格が上昇の勢いをつけるにはこの点がポイントになりそう。日足一目均衡表では雲の中をさまよい道中で、NY1830ドル付近の200日移動平均線回復を目指している動き。

 

【白金標準先物 日足】

7/7七夕の戻り高値3970円から反落となり昨晩夜間立ち合いの安値は3750円(23:58)。7/1安値3713円に迫る下げとなりましたが届かずで反発しています。3713円の安値をつけた日の200日移動平均線が3690円(‐23円)にあり、本日の200日移動平均線は3712円までやや切り上がってきています。200日移動平均線が意識されるかたちとなれば昨晩がテクニカル上、陰の極とも考えられます。ただ上値にはNYドル建てでは1100ドルに200日移動平均線と切り下がってきた高値を結んだ延長線の上値抵抗ラインが控え、国内でも3920円付近の上値抵抗ラインが意識されます。まだ持ち合いの時間帯か?

 

 




 

 

 

 

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