2022年8月10日水曜日

金 米CPI前回の前年比+9.1%から変化がみられるか?

9日の米株式は今晩の米7月消費者物価指数の発表を控えて小動きでした。NYダウは前日比58.13ドル安の32774.41ドル、ナスダックは前日比150.529ポイント安の12493.929、S&P500は前日比17.59ポイント安の4122.47。米長期金利上昇でハイテク株中心に小安い値動き。今晩の米消費者物価指数では前回の前年比+9.1%からは低下し、市場予想では前年比+8.7%が見込まれています。高い物価上昇が維持され、予想を上回る伸びとなれば9月FOMCでの利上げ幅を75bpと見る向きが増えるとみられ、株式市場では警戒感が強まる可能性があります。3月以降4か月連続で市場予想を上回ってきていましたので、予想以上の数字となるのは警戒。それまでも市場予想を上回る傾向が多く、2021年2月以降は予想を下回った月はありません。果たして今晩は?

【金標準先物 日足】

本日、国内円建て金価格先限は6営業日続伸、前日比9円高の7734円で終了。夜間立ち合い中につけた7773円(22:33)が直近の高値となっています。米CPIが予想以上に高い物価上昇を示した場合には米短期金利上昇が見込まれドル建て金価格が1800ドルを割り込むとの見方が多いようです。ただ国内はドル高円安がどこまで回復するのか?NY金はショートカバーによって上昇してきて総取組高は45万枚台まで減少しているため、買戻しも一服しているとみられ、今後の上昇には新規の積み増しが必要と考えます。8/25-27のジャクソンホール会合まで利上げ観測再燃の可能性もあり、金融引き締め観測が上値を抑える要因となりそう。

【白金標準先物 日足】

白金も景気減速懸念の後退から需要拡大期待で値を回復させてきましたが、金利上昇には警戒が必要です。ただ今回75bpの引き上げ観測が強まった場合、9月以降は政策金利3.50%までとすると25bpしか上昇余地がなくなります。3.75%までとしても50bp。国内円建て価格でも更に上昇する意味ではひと押し欲しいところかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿