2010年6月1日火曜日

たかがギリシャ、されどギリシャ

 ギリシャのような小国が世界を揺るがすほどの危機は起こせないなどと悠長な発言をしている人

がいるが、97年に起こったアジア通貨危機では、ギリシャより経済規模が小さかった当時のタイを

発端に起こったことを忘れてはいけない。

 アジア通貨危機とは、1997年7月、米ドルペッグ制(米ドルと相場を連動させる固定為替相場

制)から管理フロート制(変動為替相場制)への移行によるタイ・バーツ急落をきっかけに、インドネ

シアや韓国などで連鎖的に通貨が暴落し、金融機関や企業破たんが相次ぐ経済混乱に陥った。ヘ

ッジファンドなど欧米の投機筋が一斉にアジア諸国から短期資金を引き揚げたのが要因とされる。

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