2020年8月28日金曜日

金 米パウエルFRB議長 金融政策方針変更

 おはようございます。

昨晩注目された米パウエルFRB議長の講演。ジャクソンホール会議のなかでオンラインで講演が行われYouTubeでもライブ配信され一般にも公開されていました。9月FOMCで導入されるであろう「フォワードガイダンスの変更」について言及があるだろうと注目されていましたが、内容は示唆どころかまるでFOMC後の会見であるかのようにはっきりと方針を伝えられました。金融政策においてゼロ金利をいつまで続けるか?これまでインフレ目標値を2%達成するまでというのがコンセンサスでしたが、2015年末のゼロ金利解除時は2%の目標に到達する前に金利を引き上げた経緯があり 市場は明確な方針を求めていました。パウエル議長は「インフレ目標は平均2%を目標として一時的に2%を超えることは厭わない」と概ね市場で予想されていたインフレ目標2%超えを容認する発言となりました。この発言内容を受けて株式、為替、商品市場は大きく反応。低金利長期継続を好感して株式市場は上昇、為替市場は対主要通貨でドル安が進みました。米長期金利も米10年国債利回りは0.76%に上昇。NYダウは前日比160.35ドル高の28492.27ドル。ナスダックは39.72ポイント安の11625.34。


【NY金 日足】

米パウエルFRB議長の発言を受けて一時大きく反発。中心限月12月限は講演開始22:10直後に1987ドル(22:21)まで急速に上昇。しかしその後長期金利上昇を背景に急反落となり1914.7ドル(23:09)まで値下がり。金にとって低金利継続は本来買い材料ではありますが、議長講演の内容は概ね予想されていた内容で追加緩和はなく出尽くし感が強まった値動きとなったようです。セツルメント(清算値)は前日比19.9ドル安の1932.6ドルとなりNY時間外、アジア時間入り後は1930ドル±10ドルで推移。現在日足一目均衡表では基準線(1981.7ドル)と転換線(1966.5ドル)がデッドクロスし陰転を示しています。またボリンジャー中心線は1980.6ドルにあり昨晩の高値はこの水準を上抜き維持できずの状態。金融緩和策の出尽くし感が強く、金融政策からみたファンダメンタルズでは少なくても9月FOMCまでは買い進む要因はないとみられます。もちろんそれ以外の米中対立や大統領選挙への不透明リスクがあり下支えされているとみられますが、米実質金利低下を見越して金ETFの保有を増やしたヘッジファンドがこのまま保有を維持するかどうか?直近で急速に保有を増やしたとみられるのは7/20~24の7月第4週で価格水準は1830~1930ドル。チャート上陽転するにはまだ時間を要するとみられ下値を試す流れがまだ続くと考えています。

 

【金標準先物 日足】

米長期金利上昇でドル高の動きにより「円安ドル高」で円建て価格は下値が支えられています。NYチャートに比べると下向き感は弱く横這い。ただ米長期金利上昇はユーロ、円金利にも影響が出て世界的に足並みをそろえた金利上昇圧力が今後も続くかと思われます。ドル高円安は限定的とみられ 少なくても金融政策の影響における上値は9月FOMCまで限られると考えています。6700~6500円の横這いレンジ商いになるか?それともドル建て1900ドルを割り込みもう一押しの調整があるかどうか…。

 

 

 

 

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