2010年2月1日月曜日

イギリスでの、金融制度改革

 英中銀(提案)

       ①公共目的の強い部門(預金銀行・公共サービス)                                                               
  
  銀行を                                  

       ②リスクの高い部門(投資銀行)とに分離

   *巨大金融機関を小さく解体し、一部の破綻がシステム全体を危機にさらさないようにするため。(システミックリスクの回避)
                          ↓↓

 英大蔵省(意見)

   分離によって、銀行が安全に破綻できたという前例がない。


 英保守党(意見) 

   グローバルな世界では、イギリスだけがそのような行動をとるのは無意味。


 国際的なソリューション(オバマ金融規制発言以前の提案)

   銀行の資本の質と量を高める規制強化をしていこう。
                ↓↓

 英中銀(意見)

   金融業界をそのままにして、規制強化をするのでは不十分だと。


 英大蔵省(提案)

   金融機関に対して、[Living Will(生前遺言)]を提出させる。金融機関が危機に陥った際、複雑な組織形態を短期間で単純化し、政府主導でスムーズな破たん処理を可能とする方法を事前に明文化させておく。(金融危機の発端となったリーマン破綻の教訓。同社は数千もの企業体の集合体だった)
                              ↓↓

 金融業界(意見)

   複雑な組織体を単純化するなんて事実上無理。


 英銀行業協会(意見)

   規制強化は高い代償を伴うので、慎重な対応を求める。


 ガイトナー(意見)

   Living Willがよいと。金融危機破綻の代償を納税者ではなく、ステークホルダー(取引関係)に強いる仕組みにすべきだと。


 雑誌エコノミスト(意見と提案)

   組織体を単純化し、危機状態の金融機関を破綻させたも、パニックを防ぐのではなく、逆に誘発させてしまうと。単純化しようがしまいが同じこと。他の方法を考えるべきだと。それは、自己資本比率の向上(レバレッジの抑制)と、今までオフバランス化されていた事業のオンバランス化によるリスクの明確化。


 最後に私の意見と提案

   現在のようなグローバル社会では、足並みを揃えるのが難しいことだろうと思います。好調な後進国、不調な先進国が全く同じ金融制度を同時並行することはできないのだなと。その難しさが、1年以上経っても、ゴールドマンのような高額報酬みたいなことが当たり前のように起こるのだなと思いました。
   ゴールドマンのようなことが起こらないためにも、自己資本比率のアップは欠かせないと思う。そうすれば、金融機関も高額を支払うお金を、自己資本に当てなくてはならなくなるので、必然的になくなるのでは。また、預金部門と投資部門は別にすべきだと思う。リーマンの教訓として、システミックリスク回避のためです。そして投資銀行は、カジノで博打をして、飛んだら納税者にツケ。儲かれば、高額ボーナスではダメだと思います。

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