おはようございます。今晩米市場は「奴隷解放の日」で祝日。
本日の日経一面にも掲載されているように米トランプ大統領は17日に国家安全保障会議(NSC)に出席し、米軍によるイランの核施設への攻撃を検討しているとメディアで報じられています。イランとの核協議を前に圧力をかけている様子。米株式は中東情勢の先行き懸念が重しとなり上値が抑えられています。NYダウが前日比44.14ドル安の42171.66ドル、ナスダックは前日比25.182ポイント高の19546.273、S&P500は前日比1.85ポイント安の5980.87。
米FOMCでFRBは全会一致で政策金利据え置きを決定。政策金利見通しでは年内2回の利下げを見込む予測中央値に変化はありませんでしたが幾人かは自身の予測を引き下げ、年内の利下げ回数をゼロと予想したのが7人と3月時点の4人から増えており、内容的には利下げ観測後退と市場には受け止められています。ただ今年の成長見通しは引き下げ、失業とインフレの見通しは引き上げており、スタグフレーションへの懸念が高まる内容。
ドル円相場はイラン情勢への警戒からリスク回避のドル売り円買いで144円台中盤までドル安円高でしたが、FOMC声明発表後はドル買い円売りの流れとなり、今朝のアジア時間では1ドル145円台までドル高円安の展開となっています。
【ドル円 日足】
【NY金 日足】【OSE金標準先物 日足】NY金8月限セツルメントは前日比1.2ドル高の3408.1ドルと小動き。中東情勢の緊迫化で高止まりの状態。米FOMCでは年内の利下げ見通しに変化はありませんでしたが、当面金融政策の変更はないとの見方も増え、利下げを期待しての「金」買いの要素は現在は低くなっているとみられます。ただ中東情勢の緊迫化や米連邦債務の拡大などが下支えの要因になっており、引き続き下値を切り上げていく展開になっていくことが予想されます。欧州中央銀行(ECB)が今月まとめた報告書で、世界の中央銀行の外貨準備に占める金(ゴールド)の割合がユーロを抜いて2位になったと指摘しているとおり、米国を中心とした世界経済の先行きや地政学リスクへの警戒感から、特定の国に結びつかない「無国籍通貨」としての金の需要が世界的に高まっていることが金の最大の上昇要因です。本日のOSE金標準先物4月限は前日比3円安の15860円と小動きで15900~15800円でのレンジ商いになっています。それでもSPDR金ETF残高も増加傾向を強めており、WGCの世界のETF残高推移でも増加傾向が確認できます。堅調な展開に変化はないようです。【NY白金 日足】【OSE白金標準先物 日足】 < OSE白金 投資部門別建玉内容 >NY白金7月限セツルメントは前日比51.4ドル高の1313.1ドル。昨日アジア時間で上昇し、さらにNY時間からも買い進まれた動きでした。さらに現在1337.8ドル(11:15)まで上昇しており4日続伸中。OSE白金標準先物4月限は昨日、直近終値高値(5530円)を抜け、5563円に更新し、さらに上昇。11:29現在前日比277円高の5840円となっています。OSEの建玉内容では6/6(5115円)時点で個人部門が売り越しに転じています。買い進んでいるのは海外投資家部門で投機筋とみられますが、勢いが続いています。
セミナー 今後の予定
6/28 岡地セミナー(東京)
講師:水上紀行
過去開催の相場セミナー
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【2025年】
5/17(東京) 講師:江守哲
4/5(東京) 講師:池水雄一・大橋ひろこ
1/25(東京) 講師:水上紀行
【2024年】
10/19(東京) 講師:水上紀行
9/21(東京) 講師:三次理加
9/7(東京) 講師:高野やすのり
7/20(東京) 講師:三世一目山人
7/6(東京) 講師:YEN蔵
4/6(東京) 講師:山中康司
以上の講演動画以外にも大阪会場、また昨年以前に開催の講演動画もございます
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