2023年2月17日金曜日

金 中国ドル離れ 「米国債」売り「金」買い

おはようございます。

昨晩は先日の米1月消費者物価指数(CPI)に続き、米1月生産者物価指数(PPI)が前年同月比で市場予想(+5.4%)を 上回る+6.0%、またコア指数でも前年同月比+5.4%(市場予想は+4.8%)とインフレ鈍化が弱まり再びインフレへの警戒が強まり始めました。FRB高官のタカ派発言も利上げ休止観測を後退させています。昨晩はメスター・クリーブランド連銀総裁、ブラード・セントルイス連銀総裁が次会合3月FOMCでの50bp引き上げの可能性を排除しないとしています。住宅着工件数、フィラデルフィア連銀景況指数では市場予想を下回る内容だったことも株売りの材料とされています。週明け20日(月)はプレジデントデーで米市場は3連休となり積極的な商いは控えられたようです。

【金標準先物 日足】

NY金4月限は前日比6.5ドル高の1851.8ドルと反発。米1月生産者物価指数(PPI)が市場予想よりも上振れしたことで米CPI発表時と同様に利上げ休止観測が後退。ただ前日14日まで10営業日連続で総取組高を減少させてきており調整安も米3連休前に一服か…。円建て価格は今朝8:45の日中取引寄付きは前日比8円高の7900円で小幅高スタート。今週はインフレ指標の発表でドル高NY金安の展開となりました。この2月、NY総取組高減少は米雇用統計発表前夜から続いてきており、ポジション調整での値下がりになっているとみられます。ただ今朝の日本経済新聞で指摘されている通り、中国税関総署によると2022年の中国金輸入額は766億ドルで前年から6割増加。中国は米国債を売り「無国籍通貨」の金を保有を増加させることで米国債の依存度を意図的に低下させて相場の下支え要因となっています。

【白金標準先物 日足】

4000円を下回り3営業日。下向きベクトルが強まっていますが、NY白金はNY金とは異なり総取組高減少が止まり今週3営業日連続で取組高増加となっています。ポジション調整が一巡してくる可能性も出てきました。米プレジデントデーで米市場は3連休。2/20(月)は新月にもなり、日柄の節目に。

 

 

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