嵐のような一日を終え、週替わり。
英EU離脱が決定し、対応に追われる日本企業も少なくないようです。英国に工場を持つ自動車会社や製薬会社、また欧州への中継基地としての機能を持っていた各金融機関の英現地法人など今後EU離脱交渉のなかで今よりも負担が大きくなってしまう可能性もあり先行きはやはり不透明です。まず今週は欧州連合首脳会議が開かれます。
【NY金 週足】
先週の予測は1305~1296ドル。実際は英EU離脱決定により暴騰し高値1362.6ドル~1252.8ドル。高安が投票結果発表の24日一日のなかでつけている高ボラでした。NYで高値を更新したことにより週足では次のステージへ向かうような動き。経験則上、海外ではローソク足のヒゲを取ってくることは多く上値探りの動きになりそうです。CFTC建玉明細での投機筋買い越しは過去最高の水準です。予想レンジは1350~1285ドル。
【東京金 週足】
先週の予想は4390~4230円。実際の動きは高値4370円~4155円。国内は上抜けるよりも逆に一時的に下抜けした動きでした。「金」がリスク回避により買われているのは確かにそうなんですが、あくまでそれはドル建てでの話。問題は円建ての「金」。国内チャートだけでみていけば、まだ3月からの上値抵抗を抜けることはできていません。世界でドル不足に陥っているとのことで各中央銀行からドル供給される準備もあるようですが、低金利につながる要素は「金」の買い材料となりますが、それが「円高」のつながるようですと円建ての「金」にとっては意味を成しません。為替注視ながらまだ持ち合いの様相。予想レンジは4390~4210円。
【東京白金 週足】
欧州リスクの高まりにより軟調な動きが続いた一週間。先週の予想は3470~3210円としていました。実際の動きは高値3331円~安値3158円の動き。こちらも「金」同様に国内一時100円を下回るドル円の動きにより安値が出ています。NY白金の週足では緩やかに下値を維持しながら落ち着いてきている様子。1000ドル回復すると基調はさらに良くなりそうです。怖いのは円高。予想レンジは3460~3210円。
【東京ドバイ原油 週足】
欧州リスクでこちらも下げましたが、あくまで一時的なもの。先週の予想は32600~30800円としていました。実際は32260~28400円の動きでした。今週20日加重平均線は28580円にあり、ここで下値が維持されれば1月からの上昇トレンドは継続されるか・・・。需要の陰りが出るまではまだ崩れないと考えています。予想レンジは33500~28400円。
【東京ゴム 週足】
期近の逆ザヤが解消されないことには下げも限られてしまいます。上値も重いと思いますが。
【東京とうもろこし 週足】
今回の下げで買い因果玉が増加した様子で動きは緩慢に。月末の米農務省発表を待ちます。
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