2010年7月15日木曜日

インチキ格付け会社、S&Pとムーディーズ

 米国格付け会社ムーディーズは、南欧ポルトガルの格付けを 「Aa2」 から 「A1」 に2段階格下げしたと発表。同社は今回の格下げ理由について、ポルトガル政府の財政事情は、中長期的な悪化が今後も見込まれるうえ、構造改革策が実らない限り、同国経済の低迷も続くためだと説明した。

 米国のもうひとつの格付け会社S&Pが、英国債見通しを「ネガティブ」 としたうえで、現在の財政再建計画が実施できなければ、格下げする可能性があると警告した。

 そして、格付けをしているご本人である米国は?13日、米財務省は2010会計年度(09年10月~10年9月)の財政赤字が6月までの9ヶ月間の累計で1兆40億2800万ドルになったと発表。過去最大だった09年度に続き2年連続で財政赤字が1兆ドルを超えた。円じゃないよ。財政収支の改善は全く進んでいない。単月ベースでも21ヶ月連続という過去最大の赤字継続更新中。国内総生産(GDP)比の財政赤字は10%前後フランスやドイツなどの欧州主要国よりも財政状況が悪い。しかし、格付けはトリプルA。こんな財政赤字国に、トリプルAを与えている両格付け会社のギャグセンスにトリプルA与えるべきなのでは

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