本日23日は秋分の日振替休日ですが、大阪取引所(OSE)での祝日取引があり国内商品相場は値動きしています。
週末の米株式はまちまちでNYダウは前日比38.17ドル高の42063.36ドルで終値ベースでは最高値を更新、ナスダックは前日比65.661ポイント安の17948.320、S&P500は前日比11.09ポイント安の5702.55。20日の日銀金融政策決定会合では政策金利は現状維持されましたが、植田日銀総裁は会合後の会見で「政策判断に当たって時間的な余裕はある」と述べ追加利上げを急がない考えを強調しています。ハト派的と捉えた市場では円売りドル買いが加速し、1ドル144.48円(21日00:11)まで円安ドル高が進みました。週明け23日の日本時間もドル円相場は1ドル144円台での推移となっています。
日銀の円買い介入を実施したとされる7/11・12以降、投機筋のドル買い円売りポジションは解消に向かい、8月第2週からは投機筋ポジションはドル売り円買いに転じています。1ドル144~146円が分岐点と推測されますが、米国利下げ日本追加利上げを見越して膨らませたドル売り円買いのポジションは、日銀の追加利上げに対する慎重な姿勢を受けて巻き戻しのの動きに入り、1ドル144円台まで戻ってきたとみられます。米9月FOMCで公表されたドットチャートでみると、年内にあと0.25%の利下げを見込むメンバーが9人、0.50%以上の利下げを見込むメンバーが10人と意見が分かれている様子。8月失業率こそ4.2%でしたが、7月に米失業率が4.3%に上昇していたことでインフレ抑止よりも雇用鈍化に配慮し0.50%の引き下げを実施したと言われるところもありますが、FOMCメンバー内でも意見がわかれるところを鑑みると、先行きはまだ不確実性が強いと思われます。円買いドル売りポジションは150円前後まで巻き戻される可能性があるとみています。
【NY金12月限 日足】
【OSE金標準先物 日足】週末のNY金12月限は前日比31.6ドル高の2646.2ドルで史上最高値を更新。米追加利下げへの期待とイスラエルとヒズボラとの紛争激化への中東リスクに対する懸念も押し上げ要因となっているようです。SPDR金ETF残高も増加傾向を強めており、米国金融政策の転換が大きな要因となっています。OSE金標準先物はドル円の切り返しも重なり夜間立会いでは前日比265円高の12177円(21日6:00)で終了していましたが、本日23日の祝日取引で前日比338円高となる12250円(12:31)まで上昇。ドル建て金価格の上昇と円安による押し上げで7/22以来2か月ぶりの水準を取り戻しています。MACDでゴールデンクロスし、新値足は12063円の転換値を上抜け陽転換。目先は戻り相場へ…?【NY白金10月限 日足】【OSE白金標準先物 日足】NY白金10月限は前日比12.5ドル安の981.9ドルと2日続落ですが、ドル円に切り返しで押し上げ海外安を相殺。23日祝日取引では前日比2円高の4510円(13:28)で推移しています。夜間立ち合いで4593円(20日21:32)をつけており、8月の戻り高値(8/16)と面合わせ。200日移動平均線突破まであとわずかであり、ドル円の押し上げによって上抜けると7月末の4800円台が視野に…。
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