おはようございます。
米株式は4日続伸。昨晩発表された米8月ADP雇用報告では市場予想を大きく下回り17.7万人増 (前回32.4万人増)と前月から増加幅が減少。特にこれまでけん引役となったサービス業部門での落ち込みが目立ったようです。米4-6月期GDP改定値、個人消費なども予想を下回る内容で米追加利上げ観測は後退。米長期金利は低下しドルも対ユーロ、対円で売られる展開。ドル円は昨日の17時以降1ドル146円台中盤の水準からADPの発表で145.55円(22:34)まで円高ドル安が進みましたが、米長期金利低下も一服すると再び146円台まで円安ドル高の基調が強まっています。
【ドル円 週足】
昨年10月の150.48円 (2022/10/21)が意識されます。【NY金 日足】
【金標準先物 日足】
OSE金標準先物は8日続伸となる前日比22円高の9114円で推移。NY金12月限も前日比7.9ドル高の1973.0ドルで3日続伸です。米経済指標の悪化が見られ追加利上げ観測が後退しています。ジャクソンホール会議直前辺りから投機筋の売りが一巡し買戻し主導で反発した上昇も今週からは取組高増加の傾向がみられることから新規投機買いが相場を押し上げ始めてきていると考えられます。SPDR金ETF残高も今週に入りわずかながら増加傾向。OSE金標準先物先限つなぎ足では3日連続で史上最高値を更新しています。日々小幅な値上がり幅により過熱感なく上昇が続いている様子。本日は月末で満月。【NY白金 日足】
【白金標準先物 日足】OSE白金標準先物8月限は前日比15円安の4489円での推移。NY白金では連日お伝えしている通り総取組高減少を伴なった相場の上昇であることから投機筋の買戻し(ショートカバー)が主導している上昇と言えそうです。国内OSE白金でもフロアポジションを見渡す限り一般投資家の買玉に利益が乗りポジションを整理する傾向が強いようですが「もうはまだなり」の展開で利食いの後の上昇が大きくなる展開。NY白金の総取組高推移からはまだ買戻し余力がありそうですが、節目の200日移動平均線、また月末ということもあり一旦の分岐点を迎えています。今晩の米個人消費支出、また明日晩の米雇用統計が注目されますが、今週の関連経済指標からすると悪化傾向が強まっており米利上げ観測が後退していくことが予想されドルインデックスは低下傾向。ただドル円は金利差拡大への見方が強くドルは対円ではドル高傾向が強いようです。
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