おはようございます。
昨晩発表の米新規失業保険申請件数は3週連続で悪化。労働市場が低下することで景気の先行き不透明感が増し利上げ観測は後退。米長期金利も低下し、ドルも対主要通貨で売られています。米株式は利上げ停止を好感、特に米長期金利低下でハイテク株を中心に買いが集まりました。NYダウは前日比168.59ドル高の33833.61ドル、ナスダックは前日比133.628ポイント高の13238.523、S&P500は前日比26.41ポイント高の4293.93で終値では年初来高値。
【金標準先物 日足】
NY金8月限は前日比20.2ドル高の1978.6ドル。米新規失業保険申請件数の悪化で景気への先行き不透明感が強まり利上げ停止への見方が強まりました。しかし、目先の短期売買が主導してると見え、来週のFOMCなどの重要イベント待ちのムード。米長期金利によってドルが売られ、円建て価格ではNY金の上昇分を円高ドル安で相殺しておりレンジ商いの域を脱せず。【白金標準先物 日足】
NY白金7月限は前日比10.7ドル安の1013.9ドル。OSE白金標準先物は2日続落で前日比52円安の4442円(10:25)で推移。上値が切り下がってきており戻り売りの展開となっていますが、ドル建て価格では1000ドル割れから切り返してきていることもあり下値も限られると思われます。国内OSE白金市場の総取組高は増加傾向で一般個人玉の買い下がり傾向が見られます。需要先であるユーロ圏の1-3月期GDP確報値が前期比0.1%の減少で2四半期連続のマイナス成長となり景気減速(リセッション)入りとされ、上値圧迫要因となっています。これまでも中国や欧州の悪材料が白金の上値を圧迫しますが、逆に言えば売り材料も出尽くしに。
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