おはようございます。
週末に発表された米12月個人消費支出ではPCEデフレータ前年比の伸び率が3か月連続で減速し利上げペース減速の観測から株式市場には安心感が広がっています。NYダウは前日比28.67ドル高の33978.08ドル、ナスダックは前日比109.296ポイント高の11621.709、S&P500は前日比10.13ポイント高の4070.56と全般堅調な動きとなりましたが、今週予定されている米FOMCが開催されるため手控えムードとなっています。ドル円も1ドル130円を下回るややドル安円高の動きとなりましたが、今朝からは再び130円を回復するなど、130円を挟んだ持ち合いとなっています。特に今週は米FOMCの他、ECB理事会、英中銀政策金利発表の予定もあり金融政策発表ウィークとなります。
<CFTC建玉明細 NY金>
週末27日に発表された1/24時点のCFTC建玉明細では、NY金投機筋ポジションは8週連続の買い越し枚数拡大。ロングは253,311枚、ショートが95,638枚で差引き157,673枚の買い越しで昨年6月末以来の買い越し15万枚台となります。ターミナルレート予想は5%を下回っており、インフレ鈍化傾向、景気減速懸念から年内利上げ停止との見方が強まっています。NY金の総取組高は先週50万枚を超える水準まで増加してきており、またSPDR金ETF残高もやや増加の傾向がみえています。FRBパウエル議長は、過去、不十分な金融引き締めでインフレを抑えられなかった1970年代、また過度なインフレ率抑制のためにその後の景気を大きく落ち込ませた1980年代の歴代FRB議長と同じ轍を踏まぬよう慎重なかじ取りを迫られていますが、今週のFOMCではどのような方針、姿勢を市場に示すか?<CFTC建玉明細 白金>
NY白金の投機筋ポジションは2週連続で買い越し幅を縮小。ロング39,279枚、ショート19,018枚で差引き20,261枚の買い越し枚数。昨年9月下旬に買い越しに転じてから19週連続で買い越しポジションを維持していますが、1月に入ってからポジション縮小の幅が大きくなっています。先週お伝えした中国のEV車購入補助金が2022年で終了したことが影響しているのかどうか・・・?ただNY白金のトレンドはまだ維持されており買い目線での展開は続くとみられます。
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