2022年12月7日水曜日

金 米逆イールド拡大景気減速懸念高まる

 おはようございます。

米株式はリスク回避の見方から続落。NYダウは前日比350.76ドル安の33596.34ドル、ナスダックは前日比225.047ポイント安の11014.890、S&P500は前日比57.58ポイント安の3941.26。経済指標の発表などの材料に乏しいなか、米大手金融経営陣の米経済の先行きに対する悲観的な発言が投資家心理を冷え込ませたようです。ゴールドマンサックスグループ、バンクオブアメリカの各CEOらは景気減速に備えて人員削減やボーナス減額について言及。JPモルガンチェースCEOも「インフレが全てを侵食している」とし、来年のリセッション(景気減速)の可能性が高いと述べています。米債券には逃避買いの動きが見られ米長期金利はやや低下。ただ米2-10年債の逆イールドも-0.835%まで拡大し、市場のリセッションへの懸念は強まっています。ドル円相場は1ドル137円を挟む動き。

【金標準先物 日足】

材料難から小幅な値動き。OSE金標準先物10月限は今朝の日中立ち合い寄付きは前日比±0円の7788円でスタートし、7800円を挟んで小幅なレンジ商いとなっています。11/25に7800円を割り込んでから7800円割れで横這い推移となり本日で9営業日目。来週の米消費者物価指数を13日に控え14日には米FOMC金融政策発表。市場のコンセンサスは12月0.50%に利上げ幅を縮小し、年明け2月にも0.50%、5月には0.25%利上げしてここがターミナルレート。7月以降は2023年12月末までには0.50%ほど利下げしていく見通しがFEDウォッチから読み取れます。将来的な利下げが意識される以上、金の下値は限られてくると考えたほうが妥当と思われます。

【白金標準先物 日足】

4営業日続落で4300円割れで下値模索。NY白金1月限も一旦1000ドルを割り込んでいますが、来週の米CPIやFOMCなどの重要イベントを控えてポジション調整による方向感のない値動きになっているとみられます。やはり4200円台は地固めか?


 

 

 

 

 

 

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