おはようございます。
昨晩は米パウエルFRB議長が米議会証言で「利上げがリセッション(景気後退)を引き起こす可能性がある」との見解を示したものの、「現在その可能性は高まっていない」と述べました。米株式市場は積極的な金融引き締めについての言及がなかったことで市場に安心感が広がった一方で、「ソフトランディングは非常に困難」として景気後退に対する懸念も強まっています。NYダウは前日比47.12ドル安の30483.13ドル、ナスダックは前日比16.222ポイント安の11053.080、S&P500も前日比4.90ポイント安の3759.89。ドル円相場はドル金利が低下したことで136円台からの円安の勢い続かず。
【金標準先物 日足】
米パウエルFRB議長の議会証言では積極的な金融引き締めについての言及がなかったことで値動きは限定的。高値はドル円相場が1ドル136.70円(03:11)まで円安ドル高が進んだタイミングで8037円(03:10)と前日高値と面合わせ。8000円以上での日中立ち合い商いはほぼ6/13の一日しかなく8000円台が重い印象が強まります。国内円建て金価格のリスクはレンジ商いとなっているNY金の値動きよりもむしろ為替にあるとみられますが、ドル円も昨晩の議会証言で動きもなく円安ドル高の動きが鈍っている様子。米市場での株価下落はやや落ち着いているものの昨日中国株が急落したように中国での景気減速懸念も高まりつつあり、リスク回避の動きには注意する必要がありそうです。【白金標準先物 日足】
中国上海でのロックダウン(都市封鎖)の影響から部品供給に遅れが生じておりトヨタ自動車は10日間一部の工場で生産ラインを停止する発表がありました。7月の世界生産台数を当初の計画から5万台引き下げ、80万台程度との見通しが伝えられています。生産台数の減少は当然白金相場にはマイナス面の影響が大きく、すでに稼働を停止している分を合わせると稼働停止は約1か月間に及ぶことになります。ドル建て価格も950ドル以上を回復できずやや軟調な値動きとなっているところでドル円相場の円安の勢いが続かないと国内円建て価格は伸び悩む展開。円高局面での下値確認の動きにも注意か?
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